スイフヨウ(酔芙蓉);
ピンクや白の花をつける。朝、咲き始めの花弁は白いが時間が経つにつれピンクに変色する。
八重咲き園芸品種。性質は芙蓉と同じだが、花色の変化が酔客の顔色に模して酔芙蓉。
花は、芙蓉と同じ一日花。午前中は白色、午後になるになると赤みを増し夜には完全な紅色になる。
また、夜に赤くなった花は翌朝、元気なく萎んでおりその様も酔っ払いのそれを彷彿させる。
蕾は細毛のある二層の萼に包まれ、花は八重咲きが基本だが花弁が5枚の一重咲きもある。
一重咲き種は花後、果実が出来る。が八重咲き種は八重咲きサクラ等と同様に結実しない。
繁殖は挿し木による事が多い。葉は、手の平状で浅く3~7つに裂け縁は鈍いギザギザ状。
葉の両面、葉柄に白毛があり触れるとザラつき葉には長い柄があり枝から互い違いに出る。
スイフヨウ品種にシチメンフヨウ(七面芙蓉)があり八重咲きで部分的に赤い模様が入る。
別にクスダマフヨウ(くす玉芙蓉)があり花弁がくす玉のように折り重なる園芸種もある。
フヨウ(芙蓉);
渡来植物で古くから栽培され温暖な地域で野生化している、落葉低木。
幹は、白色を帯び平滑で叢生する。若枝は緑色で星状毛と腺毛がある。
葉は互生し、五角状卵円形、掌状に浅く3~7裂し裂片の先が尖り基部は心形。
葉柄は長さ5~12㎝。葉の両面と葉柄に白色の短毛と腺毛がある。
花は直径10~14㎝。花弁は基部で合着し一重花の花弁は5枚、八重咲き品種もある。
花色は白色~紅紫色。萼は5裂し副萼は裂片が線形で10個。
雄蕊は多数、根元が合着し雄蕊筒を形成し花柱を筒状に覆う。
雌蕊の花柱は曲がり、先が5裂し毛が密生し柱頭は平らに開く。
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四季折々、色々な所で花並木とかXX庭園、XX花フェアー等々、イベントが。
街中等で酔芙蓉・芙蓉のまとまった姿、並木的姿は珍しい。
足柄平野??には、興味深い桜の種が存在したり独特の地形環境でもある。
箱根の外輪山の麓。田園景観としても地味だが素晴らしい環境だ。
「令和肆年(皇紀2682年)10月06日、記」