スズメノヤリ(雀の槍);
雑草(私的には野草)の中でもベスト10に入るくらい早く芽を出し、花をつける。
葉は縁に白毛が密生、根生葉は長さ10㎝前後、幅3㎜程度。茎葉は2~3個つき、短い。
茎頂に頭状花序が1個つく。苞は長さ3㎝前後、幅1.5㎜位。
花被片は長さ3~3.5㎜、長楕円形、赤褐色、縁が白色膜質。
開花の初期(雌性期)には、柱頭が3つに分かれた白い雌蕊が伸びる。
その後、雄蕊6個の黄色の葯が大きく熟して花粉を出すようになる(雄性期)。
葯は長さ1.5㎜前後。花糸は長さ0.5㎜位。この頃には雌しべは褐色にしなびてしまう。
これを「雌しべ先熟花」といい風媒花で良く見れる。虫媒花では逆に雄蕊先熟になる。
似たものにヤマスズメノヒエ(枝の先に数個の花)、ヌカボシソウ(枝の先に1個の花)。
「令和参年(皇紀2681年)3月18日、記」