ヤマユリ(山百合) ;
ヤマユリは,日本の百合の中で女王的存在で花の大きさも一番。
葉は披針形、互い違いに生える。茎先に香りのよい漏斗状の花をつける。
花は普通、数個付く。香りが強く、花の直径は20~26㎝と大きい。
花弁は白く6枚、赤紫色の斑点があり中央に黄色い帯状の線が見られる。
花弁の先端が、反り返るように横向きに咲く姿、迫力満点。
花の後にできる実はさく果(熟すと下部が裂け、種子が散布される果実)。
自生地によって、箱根百合(ハコネユリ)、吉野百合(ヨシノユリ)、
叡山百合(エイザンユリ)、鳳来寺百合(ホウライジユリ)などと呼ばれている。
神奈川県では、「県の花」である。 鱗茎は食用にもなる。
伊豆諸島には大型で花の黄色い斑が少ない変種、サクユリがある。
園芸栽培種に野生種のカノコユリやタモトユリ等とヤマユリとの交配種で、
豪華な花を咲かせる園芸種、オリエンタル・ハイブリッドも見応えがある。