“早春の野草花(1)!!”《森羅・/・万象19-26》

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シュンラン(春蘭)      ... シュンラン(春蘭)      ラン科 (Orchidaceae)
学名:Cymbidium goeringii (Rchb.f.) Rchb.f.
別名: ホクロ(黒子)ジジババ, オジーオバー

《時節・_・襍感⇔“里山・草花も春めいて(1)!!”》
シュンラン(春蘭);
別名は、唇弁の濃紫色の斑点をホクロに見立てた。良い香りがあり、食用にも供される。
葉は線形で長さ20~50㎝、縁に細鋸歯がある。葉柄はなく、基部には膜状の鞘がある。
根際から花茎を立て直径3~5㎝の淡黄緑色の花を付ける。普通は1茎に1花。
萼片は披針形、黄緑色。側花弁2個は萼片と同色。唇弁はやや白色、紅紫色の班紋がある。

※筑波大・遊川知久氏の解説※
地下には太い根が何本ものびている。この根は菌根と呼ばれ中に菌糸という細い糸のようなものがあり、これと栄養のやりとりをして生きる。
葉は濃い緑色で固く、ふちに小さな鋸歯がある。花は薄緑色で、真ん中にある唇弁は白く、紫色の斑点がたくさんある。
そのため、別名ホクロという。またの名をジジババとかオジーオバーという。
花を横から見ると、真ん中から雄しべと雌しべがひとつになったずい柱がつき出ている。ずい柱のすぐ下に唇弁がある。
ずい柱はおじいさん、唇弁はおばあさんで、2人が抱き合っている姿に見える。おじいさんの頭に髪はなく、背中が曲がっているように見えるだろう。
里山の春を告げるシュンラン。セミのような、ちょっと変わったライフスタイルをご存じでしょうか。種子は発芽しても、葉を出しません。
地下に潜ったまま、イモムシのような節る茎を伸ばし続けます。
光のない地下で育つのは、生育に必要な栄養を、茎に入り込んだ菌からもらっているからです。
そして数年後、満を持して初めての葉を地上に広げるのです。
日本全国、そして朝鮮半島、中国、台湾の、明るい落葉広葉樹林やアカマツ林に見られます。
「泉の森2019/03/17」


#植物

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