《時節感慨・・呟記・・》
アジサイ(紫陽花);ラテン語読みヒドランゲア・マクロフィラ。
ホンアジサイとも呼ばれるあじさいは、日本暖帯に広く自生分布する日本固有種である。
日本原産のものが西欧に渡り、園芸作出され里帰りした手鞠咲き種が、一般的に多く見られていた。
以前は、ユキノシタ科とされていたが、今はアジサイ科と独立している。
アジサイ属は、世界に四十数種あると云われ広い地域に分布している。
花形が特徴的で装飾花を有する品種がほとんどである。
装飾花の花弁のように見えるの部分は、萼片が変化したものである。
一般にアジサイと呼ばれているものは、画像の様に丸い形の花形で花序全体が装飾花のもの。
野生種は、減少の一途だが、園芸品種は増え続けており多彩な色や形のアジサイがある。
日本に自生するガクアジサイ Hydrangea macrophylla form. normalis が原種。
そして古くより日本で栽培されている装飾花だけの花のもの(テマリ咲き)を指す。
(学名;Hydrangea macrophylla form. macrophylla)
これに対しヨーロッパでの改良品種をセイヨウアジサイ form. hortensia と分類する。
Hydrangea macrophyllaは広義にはガクアジサイやセイヨウアジサイや園芸品種を含む栽培種の総称。
中国、ニュージーランド、南アメリカ等で野生化しているものも含めてアジサイと一般的に呼んでいる。
アジサイは広義にはアジサイ属の園芸品種の総称でもある。
ヤマアジサイやアメリカノリノキの園芸品種なども含められ、2000種以上の園芸品種がある。
特にヤマアジサイは、エゾアジサイ、アマチャ、ベニガク、シチダンカなどの変種が多い。
アジサイやコガクウツギなどとの自然交雑種も多い。
最近、ジョウザンアジサイやカラコテンギ等を交配した全く新しいニューアジサイと称する品種もある。
仔細に表記すると;
アジサイ Hydrangea macrophylla は日本に自生するガクアジサイ Hydrangea macrophylla form. normalis
とホンアジサイ Hydrangea macrophylla form. macrophyllaを原種とする栽培種であり、
狭義には古くから日本で栽培されている装飾花だけのホンアジサイを指す。
また、アジサイのヨーロッパでの改良品種をセイヨウアジサイ form. hortensia に分けることもあるが、
セイヨウアジサイの日本での改良種も多く、区分は難しい。
広義にはアジサイ以外のヤマアジサイ、ノリウツギ、アメリカノリノキなども含むアジサイ属の種の総称。
アジサイ分類資料を以前のブログルに書いたことがあった。参照されたいm(._.)m(^з^)。