《襍崋・/・古往今来134》小梅螵草


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雑務で久し振りに青森から福井までの日本海沿いの町々を訪ねていた。
報道で拝しただけだが、大災害、絶句、言葉を持てません。
お見舞い申し上げます。

日誌として記しております故、日付が前後しておりますことお許し願いたく存じます。
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コバイケイソウ(小梅螵草) ユリ科(Liliaceae)/メランチウム科(Melanthiaceae)
学名:Veratrum stamineum

茎上に枝分かれて全体が円錐状に見える円錐花序がでて白い花を沢山つける。
真ん中の長い花穂には両性花、脇に枝分かれてつく花穂に雄花がつく。
花被片は長卵形で6枚。 雄蕊は6本で花被片より長い。葯は黒紫色。
花が「梅」に、葉が中国産の「螵蘭」に似て、梅螵草より小さいことで和名が付いた由。
根茎にアルカロイドを含み有毒。
日本固有種で北海道から本州の中部に生育。
亜高山帯や高山の湿った草地や湿原に見える。


『思い出の高山植物』
雲上の楽園と呼ばれ北アルプスの最深部に位置し日本で最も高い場所にある溶岩台地、面積にして25万平方メートルに及ぶ。
池塘が点在する・・・そしてそこに到達するには、どの登山口からでも2日を要する、まさに秘境であり別天地である。
この楽園を「雲ノ平」と呼び、高山植物の宝庫としても知られる。
今でこそ木道やベンチが設置されているが、我が学生時代のそこは、自然の花園であった。
山岳パトロールをしていた学生時代。数年間の夏、北アルプス・八ヶ岳を闊歩していた。
ある夏の8月中旬、2週間振りに入浴したい、と山を下っていた時、出会った光景が上の画像。
目的地、高天原温泉(たかまがはらおんせん)、と言っても黒部川源流付近、標高2,100mにある温泉。
山奥で登山口から1日でたどり着けないような場所、秘湯中の秘湯(天然露天風呂)と言える温泉。
昔、モリブデン鉱山が近にあった。そこで働く作業員たちが利用していたと伝えられている。
しんどい、山中見回り(監視・山岳指導員)だったが、山小屋の人々と親しくなり、おまけに宿泊料なし、後々も恩恵に預った。
コバイケイソウは、最も強く印象に残っている花だ。

8月12日誌「北アルプス・雲ノ平-高天原」

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