《襍感・春めく》樹・花々に思うⅣ.

定点観察林
定点観察林の春雪!!


3月14日、巷では「ホワイトデー」だとか!
僕が初めてこの日を知った頃は、「マシュマロデー」と呼ばれていたように記憶している。
こうしたことに縁遠い僕には、3月14日は「元麿忌」。
僕が、この世に生を受けた翌年にこの世を去った詩人を想う日。
千家 元麿(せんげ もとまろ、1888年6月8日 - 1948年3月14日)詩人。
武者小路実篤に師事した、人道派的な詩人。
『蒼海詩集』の中にある【冬の木立】
***
葉をふるひ落して
春を静かに待つてゐる素朴な
冬の寂閑な木々が私は好きだ
趣味の深い静かさに包まれた
装飾のやうな樹木たち
女が髪を大事にするやうに
優しい枝々を大事にしてゐる木々
すつきりした粋な姿。
冬、灰色の空の下に
眠つた木々たちの囲み合つてゐる姿の贅沢さ
***

身近な所に、斯様な世界がある・・・やはり贅沢なことと思える。

斎藤茂吉が辿ったドナウ川源泉を、想いを以って散策したことがあった。
そんな時に脳裏をかすめた言葉は、ハイネの詩、
「思想は目に見えぬ自然であり、自然は目に見える思想である」

法・哲理を学んでいた若き頃、頭のなかは、学究だけだったか?

今は、少し余裕を持てるようになった。これも我が年輪、と想いたい。



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