《水・緑気浴》

どことなく行所ぽい塩川の滝。霊験あらたかな感じ。
山伏の装束。腰にイノシシか鹿の皮をつけている。尻皮と云う。
若い頃、登山に使っていたが、、、!原点は山伏かも知れない。
火渡り護摩修法風景。一般人もお渡りに参加出来る。


関東・首都圏は、今日は凌ぎやすい気温でした。
各地での豪雨・酷暑、お見舞い申し上げます。

県内の丹沢山地、今は登山・麓の公園等、観光・保養の地である。
この山地周辺は、嘗て修験行者の聖地であった(修験は今も行なわれているが)。
今の林道は、立派な舗装路で車の往来でのんびり歩いておれない。
山地の東、前衛峰に経ヶ岳・仏果山・弊山・法華峰・華厳山・法論堂(おろんど)等の名称、
かつての山岳修験者(山伏)の聖地として盛んな地であった事を物語っている。
そして又、往古は神仏習合が普通であったこともわかってくる。
中津川沿いの八菅山(古名・蛇形山“じゃぎょうさん”)丘陵の南面に
八菅神社の森(鎮守の杜・社叢林)がありスダシイ林が広がっている。
高木層にアカシデ・ヤマモミジ・ハリギリが混じったスダジイ優先林、
亜高木層以下にヒノキ・サカキ・アラカシ・ツルグミ・クロガネモチ等、
常緑自然植生種が色濃い。
海岸~内陸部に見られるスダジイ林(ヤブコウジ・スダジイ群落)として
神奈川県内で残存する貴重な群落(25000平方米)。
俗に云う鎮守の杜として荘厳さを見せてくれる。

かつての修験道・八菅山伏の行所の一つ(五番行所)に当たる塩川の滝。
今や車ですぐそば迄いけるが、かつては獣道の様な道しかなかったと想像する。
夏の暑い時でも滝壺近くに行くと冷気が漂ってくる。
行者は、滝に打たれて身體を清めたのであろう。
滝を拝んでいると「なーむじんべんだーいぼさつ」(南無神変大菩薩)と云う
役行者の宝号・儀礼が聞こえてくる如くに震撼とした味わいがある。
江戸時代、丹沢表尾根道を「役行者のお通りの跡」等と記されている(新編相模風土記等)。
また、中世の修行道の開拓者を「上人(大山寺開祖・良弁)登峰、斗藪三十五日也」
等と記されてる。役行者ではない、寺開山の行法を受け継ぐ修験者と云う語り、
修験道が全国で体系化される前からの表現でこれも神仏習合の表れだろう!?!
だが、明治政府が、国家神道を宗教基本政策に据え!神仏習合の祈祷を行い、
村の鎮守の祭祀を司っていた山伏を否定してしまった(明治5年・修験道廃止令)。
この八菅神社を出発点とする行者神事は、今も行なわれている。
春に行なわれる火渡りの神事。山岳宗教は今も活きている。
これぞ伝統文化である。この八菅神社・江ノ島の弁財天と深くかかわっている。
興味深いが、べつの機会にブログってみることにしよう。

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