端午の節句、節句に食す粽は大陸からの伝来文化と聞いた。
日本のような細長い形の粽は中国・雲南省の少数民族のみに伝わる由。
柏餅は上古の日本で米などを蒸す甑(こしき)に自然の鍋兼皿である炊葉を置き、
その上に材料を乗せて調理したものが起源だとか。
柏餅は、日本の独特なものなのかは知らないが、
柏の葉に上新粉とくず粉(片栗粉)を混ぜた「しんこ」に、あんを挟んだもの。
柏の葉を二つ折りにして包み蒸して頂く。云わば柏蒸し団子!?!
古くは塩餡を用いていたらしいが、、
江戸・寛永年間(1624~1644)頃に小豆餡や味噌餡が一般的になったらしい。
柏の葉は、新芽が出ないと古い葉が落ちないという特徴がある。
「子供が産まれるまで親は死なない。家系が途絶えない」という縁起担ぎ。
「柏の葉」は「子孫繁栄」につながる、と。
江戸時代・嘉永6年(1853)に完成した 「守貞漫稿」によれば、
5月5日の項で「男児生まれて初の端午には粽を配り、二年目よりは柏餅を贈る・・・
江戸にては初年より柏餅を贈る」「赤豆餡には柏葉表を出し、
味噌には裡(うら)を出して標(しるし)とす」という風習が記されている。
最近は、意識して粽とか柏団子^^)を端午の節句に食さなくなった(我が家)。
知人より頂く、画像のようなお団子を端午の節句時に頂いている。