ブリオッシュ・サン・ジュニ(お菓子!!)

ブリオッシュ・サン・ジュニ(お...
日ごろ、"ブリオッシュ"と云うとパンを思いますが、れっきとしたお菓子(パンもお菓子も同じか!?!)。ツール・ド・フランスもいよいよ山岳ステージに入る(今日は休息日)が、この地方にも色々と独特なお菓子があり、中にスイスとの国境に近いサヴォワ地方・リヨン近くの山間の小さな町、サン・ジュニ・シュル・ギエにブリオッシュ・ド・サン・ジュニと呼ばれているお菓子があります。

もう30年以上も前のことですが、ジュネーブに滞在していたことがありました。当時、スイスは、家庭での食料備蓄が義務付けられていた(1か月分の食料備蓄)。おまけに小麦粉は、国家政策で古いものから使う・・・当時のスイスのパンはおいしくなかった!早朝、フランス側国境の町にパンの買出しに。面白い現象がありました。
そんなときに、サヴォア地方のお菓子を教えてもらい、各地にお菓子探しの旅に。
ブリオッシュ・ド・サン・ジュニは、ブリオッシュにピンクのプラリネを散らし入れて焼いたもの(ピンクのプラリネ pralinés roséesアーモンドに煮詰めた糖液をからませたプラリネ、糖衣を色粉でピンクに染めたものはサヴォワ地方独特のもの)。

このお菓子には逸話・伝説がある。
大きく生地を編んで丸めた形は女性の乳房を模っているというのだ。
3世紀なる大昔、キリスト教徒・聖アガトという女性の故事・逸話に基づいている。
敬虔なクリスチャンだったアガトは異教徒であるローマ人執事官に結婚を申し込まれたが断った。結果、改宗を迫られ拷問まで受け、乳房を切り取られてしまうが、翌日乳房は再生された!!後に四大殉教聖女のひとりとして“聖アガト”として崇められるようになった。いつしか2月5日・聖アガト生誕の日に、サヴォワ地方の女性たちは毎年、“乳房型のお菓子”を作る慣習が出来た。これがサン・ジュニの原型とされる。素朴だが、実に美味しい。

こんなお菓子を思いながら、明日からまた、レース参戦してる日本の若者を応援したい!!


#グルメ #バー #レストラン

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