内倉憲一 ニュースレター Vol. 202 透析って何?
10月
13日
透析って何?
肝臓の手術で入院した時に初めて透析を行いました。最初は週2回3時間だったものが、退院後週2回4時間になりました。透析に来ている多くの人は週3回だそうです。そういう意味では、私は週に2回なので幸運だと言えますが、それでも週に2回4時間は疲れます。透析を始めた当初、透析の後は疲れて数時間動けませんでした。最近では透析の後も自分で運転して、会社に出られるようになりました。本当に透析が必要なのかと疑うこともあります。でも確かめるのは怖いですよね。
血液中の毒素を浄化する腎臓の機能が低下した場合に、腎臓に代わって血液を浄化する仕組みが透析です。1960年に米国ワシントン州のワシントン大学で開発され、1962年から一般への施術がスタートしたそうです。その一般公開された最初のクリニックが、私が通う Northwest Kidney Center です。私が行くクリックは世界で最も歴史のある透析センターなのだそうです。この透析が開発される前は、腎臓疾患は死を意味する病気だったそうで、最初は席数も限りがあり、誰が透析を受けられるかで生死が決まったという話を聞いたことがあります。
2015年の調査では、透析を受けている患者数は、米国では100万人あたり1500人程度。人口から計算すると50万人強になります。日本では100万人あたり2500人程度で、人口全体では30万人と言われています。世界で最も透析患者が多い台湾では、100万人あたり3200人程度で全体で7万5千人と言われています。腎臓疾患の原因は色々とありますが、糖尿病が最も大きな原因だと聞いています。腎臓疾患になると、血液中の毒素を浄化することができなくなる以外に、腎臓が停止し尿が作れなくなる可能性があります。私はそのような問題はないのですが、透析には毒素を取り除く以外に、血液から水分を取り除く機能があります。尿が作れないのですから、何処からか水を抜く手段が必要になります。それが透析の役割なのです。
私の場合、手術後に腎臓機能が低下して透析を開始しましたが、透析に来られている他の方々よりもまだまだ依存率は少ないと思います。この状態を保つようにしなければといつも考えています。そのための第一ステップは、体重の管理と減塩です。腎臓について考えるのであれば、1日の塩分摂取量は2グラム(ティースプーン1/2)が目安です。この数字はアメリカの数字で、日本では6グラムと言われています。日本では減塩は米国よりも難しいからだと思います。それでは、なぜ減塩が必要なのでしょうか。
腎臓の機能が正常であれば、余分な塩分は腎臓から排出されますが、腎臓疾患の場合はこの機能が低下してしまうため、体に塩分がたまり、高血圧の原因の一つとなります。 高血圧が続くと、腎臓への血流が滞り、腎臓の機能低下をさらに進めてしまうそうです。腎臓が悪くなると足にむくみなどが出てきます。私も足がむくんでいましたが、今はありません。透析が効いているのでしょうか。
透析を始めてわかったことが、海外に出張することが難しいことです。米国での保険は海外では適応されません。要するに、海外で透析を受ける場合は全て自腹ということになります。世界にこれだけ透析を受けている人がいるのに、透析ネットワークに国境があるのは変ですよね。透析ができて60年ほど。まだまだ進化する余裕はありそうです。
健康な皆様にはあまり意味がないニュースレターの内容でした。興味がない内容でしたら申し訳ありません。皆様も健康には気をつけてお過ごしください。私は元気です。ご心配下さった皆様、ありがとうございます。
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内倉憲一(うちくらけんいち)
米国 Pacific Software Publishing, Inc. 代表
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米国で最初のコロナウイルス感染者が発見された2020年1月20日からの経過日数。