内倉憲一 ニュースレター Vol. 190 壊れないインフラは、壊れたら直らないインフラ
7月
21日
壊れないインフラは、壊れたら直らないインフラ
先日、日本で2番目に大きな携帯電話サービスを提供しているKDDI のau サービスが全停止するという障害が発生してしまいました。このau の携帯通信が使えない問題。これはau に責任があると言ってしまえばその通りなのですが、ここで問題なのは予想外・想定外だったということではないでしょうか。日本製の製品はどれも、人間が思いつく全ての問題を洗い出し、それらが起こらないように設計されています。ですから、素晴らしいものが多いのも事実です。しかしながら、残念なことに想定外・予想外の問題が発生したときに対応が遅れてしまうのです。
同じことが米国と日本で起こった場合、その対応の仕方には大きな違いがあります。ソフトウェアに限らず、日本で作られる製品の品質は高く、壊れにくいのは言うまでもありませんが、いざ壊れると修理が難しいものが多いのです。米国の製品は日本製よりも品質が劣ると感じることが多々ありますが、実際に使われている部品やパーツも一般的に普及しているものを使うため、壊れたときにパーツがすぐ手に入るという利点があります。また設計自体も人間が修理出来るように作られています。
壊れないものを作るということは容易ではありません。実際壊れないものはありません。時間と使い方次第では、壊れないと思っているものでも壊れ得ることは必至なのです。ですから、壊れたときの修復を考える必要があるのです。我々のようにデータセンターを運営していると、スイッチからケーブル、サーバーに電源、空調、そしてデータセンター自体などを少なくとも重複させるようにしています。それは絶対に壊れると我々は考えているからです。
今回のau さんはどうだったのでしょうか。絶対にシステムは重複させていたはずです。いや、au ほどのインフラを提供する会社になれば三重、四重にもされていたと思います。今回の原因は、例えばファームウェアのアップデートで全台に問題が発生した等、重複させていても防げなかった何かがあったのだと思っています。今後、どういった内容が発表されるのか、楽しみです。
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内倉憲一(うちくらけんいち)
米国 Pacific Software Publishing, Inc. 代表
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