銀河100kmマラソン2015 6/14(日) (キロ7'53ペース)
6月
16日
タイム:13h07m58s(ネット)
【準備】
約2ヶ月前の3/11から練習開始。
時間的にロング走(50km以上)を3回実施はできないと思ったので、
大会も練習の1つと想定して銀河調整に入る。
距離的には、
1月=290km
2月=126km(いわきサンシャイン・フル含む)
3月= 44km
4月=191km(東北フード・フル含む)
5月=225km(錦秋湖・ハーフ含む)
6月=42km(6/1~6/11)
1月~5月=876km、月平均=175kmと、200kmを割る状態。
踏む距離が少ないのでそれを補う方法として、スピード練習と坂トレを確実に実施。
・スピード練習
インターバル(1km×7本)やウィンドスプリント数回
(※東北フードと錦秋湖も銀河の練習として参加。)
・坂トレ
円万寺(3往復、6往復)2回、銀河コースの「なめとこゲート」~「愛隣館」往復を1回。
大会3週間前
・70kmアタックは、1日目=36km、2日目=22km、合計58km。
(12km目標に及ばなかったが普及点とした。)
大会2週間前
・白基調のウェアを購入。(体を太陽に晒さない防御。顔は帽子を深めにかぶる。)
・シューズはスカイセンサーを選定。(裸足感覚シューズの履き心地からフラットソール
でも可と判断)
大会1週間前
・睡眠時間を6時間以上取った。
・ウェアなどは1週間前からほぼ揃えて、雨天に備えてフード付きカッパと薄ビニール手
袋を揃えた。
【食事】
・普段の食事は、豆類や卵を多く摂るように、毎日納豆と生卵の朝食(夕食も時々)。
・お弁当には3杯程度の容器にご飯をキツキツに詰めてもらう。
・牛乳の代わりに豆乳、煮豆、など、とにかく豆を摂取して、胃腸の代謝向上と抗酸化対策。
・サプリメントでアスタキサンチンを毎日摂取。(次の日に疲労が殆ど無い)
・大会1週間前からカフェイン抜き実施。(目的:利尿回数を減らす。体内に水分を多く留める。)
・カフェインの代わりにスポーツドリンクで我慢。
【大会前日】
ゲン担ぎで市内のスパゲティ屋のスパゲティを食べた後、受付を済ませる。
その後は本当にゆっくり過ごす。
カフェイン抜きをするととても疲れる。
コーヒーを毎日4~5杯は飲むので、コーヒーを飲まないのは
もの凄く辛いがその態だと、19:00就寝はだいぶ楽だ。
【大会当日】
1:00起床。睡眠時間6時間。
朝食(どんぶりご飯に、納豆+生卵、スープ)後、会場へ向けて2:00出発。
2:20会場着。出走準備としていつののストレッチ後にゼッケン取り付け。
3:30グランドに出る。もう一度軽くストレッチをして整列を待つ。
3:45整列。岩手県知事の達増知事の挨拶清聴、宮川大輔・花子夫妻のMC拝聴。
4:00スタート。グランド内で途中渋滞が発生し、だいたいキロ8'00位のペース。
最初の2km位はそれ位のペースが続く。
5km地点。今回、利尿回数を減らすつもりが、5km付近でトイレに行きたくなり、
結局5km、10kmで2回もトイレに行った。また、大の方も刺激されたようで、
腹痛も発生したものの痛みは抑えられたので57.5km地点のトイレで済ませた。
去年(2014年)は57.5km地点でリタイヤしたので、今年は最後まで行くと決めていた。
その地点をクリアしてホッとした所で、疲れが出たので下り坂をキロ6'30位で行った。
72km地点(銀河高原ホテル)までは更にペースは落ちていたけれど、大丈夫だった。
ホテル直前で人が倒れていたので係員を呼んで看てもらい、それを確認して再出発した。
自分も熱射病に気を付けなければと思っていたら、ホテル前を通過したところで
走れなくなり、足先が前に出なくなった。脚も足も痛くなり、どうしたらいいのか分から
なくなったが、とりあえず歩く事はできたので何となく無理やり足を前に出す感じで歩い
た。1kmも歩いた所で熱射病みたいになってきたので更にゆっくりになり、これはもしかし
たらリタイヤになるかと思えてきた。しかし、2年続けてのリタイヤは嫌だ!
でも、全然うまく歩けない。そう思っている時、
GMC(5回以上100km走破した人の敬称)の人がバック歩きを始めた。
あぁ!なるほど!自分もバック歩きで足と脚の疲労軽減を図った所、少し普通に脚が出る
様になった。途中、「かぶり水」の樽も置かれていて、水を脚と首筋に掛けたのが救いに
なって、一気に痛みが引いた。かと言ってまだ走る事は出来ない状態。とにかく今のうち
に次のエイドを目指した。
77.5km地点(登り坂途中のエイド)までどうにか歩き通した。水とスポーツドリンクを飲
んで、もう時間オーバーでもいいから行ける所まで行こうと思った。ふと、エイドのお姉
さま達が飲もうとしていた「ブラックコーヒー」が目に付いた。人気が無いみたいで飲も
うとしていたらしい。
自分の前に1人いただいていたので、自分も紙コップに半分位いただいた。
このブラックコーヒーが弱りきった体に速攻で利いた。
何というか、目の前が異常に見やすくなった感覚になり、登り坂を数歩歩いてみたら、足
と脚の間隔がマヒしたようで、全く痛くない。俺の身体は壊れてしまったんだろうか?と
思い、試しに走ってみたところ普通に走れた。そこからは歓喜のランが始まった。
コーヒーの起源は諸説あるけど、アラビア半島で疲れたヤギがコーヒーの実を食べたところ、
ぴょんぴょん飛び跳ねるほど元気になったという事で摂取するようになったらしい。
何だかやたらとヤギが跳ねている絵が頭の中に浮かんで消えなかった。
いつまでもヤギがぴょんぴょん跳ねている。俺もぴょんぴょん跳ねている!
もしかしたら、カフェイン抜きで疲れやすい身体にいつもの活力が戻ったのかと思い、
コーヒーは凄い!と心の中で呟きながら走った。
80km地点(長い下り坂開始地点)からは歓喜のランは途絶え、足を着地する度に痛みで悶
絶した。そんな感じでまた歩く羽目になったが、さっき学習したバック歩きを長く続けて、
痛みを和らげとにかく超ゆっくり歩いた。
その後、2、3か所の「かぶり水」で脚と首筋を冷やし、徐々に回復させた。
86km地点エイドで、ゴールまであと14kmと思ったら、どういう訳か完全に脚の痛みがマヒ
して痛くない。そこからバンバン行った。
登り坂も円万寺の苦しさに及ばない、下りも痛くない、もしかしたら12時間台いけるか?
その勢いも96km地点までしか続かず、その後は走っているのに歩く人よりも遅いペースでのラン。
でも、リタイヤ確実と思えた状況からまさかの快走への状態変化。
この変化は今まで経験した事がなく、ゴール後、両こぶし握りしめて2回もガッツポーズ
してしまった。タイムはベスト(2013年大会)から7分短縮したものの遅い結果。
今年はタイムより状態変化の差が楽しく、またとても嬉しかった。
【次回に活かす事】
・シューズ
距離を踏めず制限時間内ギリギリなら、スカイセンサーよりも同じフラットソールで少
し厚底シューズのGELFEATHER(ゲル フェザー)がいいかもしれない。
60km~70kmは我慢の区間、70km~86kmは登りより下り距離が長いので、足裏への衝撃が強い。
・脚の痛み
足と脚が痛くて辛抱できなくなったら、
レベル1.速度を落とす
レベル2.歩く
レベル3.超ゆっくり歩く
レベル4.バック歩き
レベル5以上=レベル3とレベル4の歩きを交互に繰り返す。
※絶対に止まらない!
・補給食
ブラックコーヒーは、とても良いエネルギー源なのかもしれない。
(いつかもう一度確認してみたい)
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