7月
19日,
2022年
管理職のための「タイムマネジメント」(Day3)「なぜ管理職にこそ『タイムマネジメント』が必要なのか」
このタイトルでお送りしております。
「管理職のための『タイムマネジメント』」
会社員を卒業して早4年。最近はあまり意識しなくなりましたが、サラリーマン時代は正直言って、タイムマネジメントは苦手でした。
そんな私ですが、振り返って今だからお伝え出来ることもあるかと思います。
さて、このブログは下記のような章立てで書き進めようと考えています。
しかし途中で、気が変わることや路線変更をする可能性は大いにあります。そこで寛容な気持ちでお付き合い頂けると有難いです。
【章立て】
第一章:「タイムマネジメント」とは何か(完了)
第二章:なぜ管理職に「タイムマネジメント」が必要なのか(本日)
第三章:タイムマネジメントが出来ると得られるベネフィット
第四章:私の苦い経験・エピソード
第五章:タイムマネジメントに関する私の心掛け
そして今日は,
【第二章:なぜ管理職に「タイムマネジメント」が必要なのか】
1.管理職の役割とは
まず初めに「管理職」の役割について触れておきます。色々あると思いますが、乱暴にまとめると以下の2つだと考えられます。
(1)自分のチームやグループ総体で「業務上の成果」を上げること
(2)「部下の育成」をすること
ここで注目したいのが(1)はどちらかと言うと短期的な視点、一方(2)長期的な視点。そしてまた(1)「成果」は効率や生産性が求められる、という点です。
2.業務の生産性
では「生産性」とは何か? 新聞や書籍なのでいわゆる労働生産性が議論されているので私がここでくどくど述べる必要は無いかと思います。
そこで生産性というものを考える上で、重要はポイントを挙げてみましょう。私は下記の2つで捉えています。
(1)最小のリソース活用で、最大の「アウトプット」を出す
(2)Day2で述べたような様々なリソース活用の「最適化」を意識する必要がある
生産性を上げるとは、最小のインプットで、最大のアウトプットを出すこと。そして管理職が使用するインプットは即ち活用できる「リソース」のことです。
では一方、アウトプットとは?
この定義付けは実は簡単では無いのは皆さんも想像がつくと思います。属する業種業態や携わる業務内容によっても大きくことなります。しかし管理職にとって大切なのは、常に
「成果を求められている」
という現実です。
従って自部署の成果とは何か?自部署だからこそ提供出来ている「価値」は何か?簡単に答えは出ないかも知れませんが、常に問い続ける必要があると感じます。
そして管理職だからこそ注目すべきは、活用できる様々なリソースがあり、そのリソースの組み合わせ、「リソース・ミックス」が成果を左右する、という点です。
世の中の動きがこれだけ早いVUCAの時代。何が正解かが見えずらい世の中。こういう環境の中で成果を出すことは、決して簡単なことではありません。
だからこそ様々なリソースを活用すること。私が「タイムマネジメント=リソースマネジメント」だと考える所以はここにあります。
3.部下の能力開発は、長期的な観点でリソース活用の最適化を支えることになる
一方、上記で「長期的な視点」ということで触れた「部下の育成」。
これは実は、短期的な視点では生産性を下げることになります。この点は管理職の皆様には説明不要だと思います。
部下に任せるより自分でやった方が2倍速い、品質は3倍。これは当たり前だからです。
しかし、これに対して大きな問いは
「いつまで続けますか? 続けられますか?」
ここは発想の転換が必要な場面。
つまり視点を、「仕事」という物事から「ヒト」に変えることが重要です。ついリソースや成果というと周りのものを「モノ」という視点になりがち。しかし実はそのリソースをもたらしている源泉は「ヒト」です。
そして、その「ヒト」というものはケアが必要。皆さんがここまで大人になってこれたのは親御さんや先生・先輩など周りの人たちからケアを受けてきたからです。
従って短期的には生産性が落ちても、部下へのケア、つまり「部下の能力開発」は継続して欲しいです。
そしてこれは長い目でみれば管理職自身に大きなリターンとして帰ってきます。部下が自分と同じレベルで業務が完遂できるようになれば、あなたはより成果に結びつく仕事に集中できるようになるはずです。
いかがでしょうか?
ではまた次回!
「働くあなたを元気にするプロコーチ」砂村よしお
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