10月
7日,
2021年
「いちばん優しい事業承継の本」を読み進めながら(Day3)「何を承継するのか?」
引き続き
「いちばん優しい事業承継の本」
を読み進めて行きます。
今日のテーマは
「何を承継するのか?」
事業承継の中身を少し外観していきます。
章立て
1.ハードな経営資源
2.ソフトな経営資源
1.ハードな経営資源
(1)事業を承継する、と聞くと先ず思い付くのは、会社が所有している建物や機械設備、そして従業員などを引き継ぐ、ということ。
(2)つまり会社の「帳簿」に計上されている資産を引き継ぐ、ということで、これは「ハードな経営資源」と言われるもの(但し従業員自体は帳簿には計上されていない。念のため。)
帳簿にのっているのだから、金額が明示されているので分かりやすいとも言える。
(3)会社の帳簿という観点からは、貸借対照表だけではなく損益計算書、すなわち売上や利益なども引き継ぐ、と考えることもできる。
2.ソフトな経営資源
(1)しかし、会社が保有する「資源」とは、帳簿に計上されているものだけではない。
むしろ財務諸表(貸借対照表や損益計算書など)に表現されていない資源があり、事業承継の際にはこの「ソフトな経営資源」の承継がポイントとなる。
(2)なぜなら、「ソフトな経営資源」は目に見えない空気のようなものだが、企業風土や技術力、ブランドイメージなど、企業の業績に大きな影響力を持つ資源だからである。
(3)ソフトな経営資源は、下記の3つのカテゴリーに分類されている。
①人的資産:経営者や従業員、人脈、経験、技術・ノウハウ
②構造(組織)資産:企業理念、商標・ブランド、仕組み
③関係資産:顧客、取引先、金融機関
(4)ソフトな経営資源は、形が見えずらく、また言語化が難しいもの、また属人的だったり、口伝えだったり、目に見えない資源だからこそ、承継に際しては注意・工夫が必要である。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
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