9月
12日,
2021年
宮田穣著「組織に効くコミュニケーション」を読んで(Day8)「心地よさを生むコミュニケーションの距離感(2)」
昨日に引き続いて、宮田穣著の
「組織に効くコミュニケーション」
を読み進めながら、私がキーポイントだと感じる部分を記して行きます。
今日のテーマは昨日と同様、
心地よさを生むコミュニケーションの距離感(2)
昨日は、下記章立ての
「1.コミュニケーションの距離感」
「2.パーソナル・スペースへの配慮」
を読み終えたので、今日はその続きです。
章立て
(1.コミュニケーションの距離感)
(2.パーソナル・スペースへの配慮)
3.お互いを見守る関係
4.「リッチネス」を敢えて下げる
5.オープンな組織風土をいかに作るか
3.お互いを見守る関係
(1)相手のことを「見守る」ためには、一定の距離を置いておくことが必要。ただし無視するのではなく、相手からのサインを見逃さないことが大切。
(2)相手からのサインは直接・間接、様々なものに現れ、様々な形で受け取ることが出来る。
(3)見守っていることを相手に示す、ことも重要。「サンクスカード」を活用する職場もある。
(4)サンクスカードはコミュニケーションの観点として、リッチネスを敢えて落とす方法である。
これはさりげない姿勢を示す、という効果が得られる。一定の距離を置きつつ、常に見守っていることを相手に伝える場合は、相手に受け入れられやすい。
4.「リッチネス」を敢えて下げる
(1)「付かず離れず」の距離感をコントロールする、という点でサンクスカードのように「リッチネス」を下げる方法もある。
(2)「てがかりを減らす」方法として例えば、メールで相手をさりげなく励ます際には、一言二言添えるだけで充分。
(3)コミュニケーションの「やり取りに時間をかける」という方法もある。例えば「礼状」を出すなどが該当する。
(4)「匿名」であることを活用する方法としては、相手の警戒感を取り除くために匿名で、不満や課題を聞き出すアンケートや聞き取りを実施する方法が挙げられる。
5.オープンな組織風土をいかに作るか
(1)基本情報として、お互いのことがある程度分かっていることが必要。即ち、組織メンバー全員に関するリッチネスを底上げしておく。
(2)そのためには、一人一人を紹介する機会や場が必要である。「社員総会」はフォーマルな機会に当たるが、一方でインフォーマルな場を設定することも重要。
(3)職場での「雑談」も非常に重要。雑談は職場のコミュニケーション風土の「リトマス試験紙」のようなもの。
(4)オープンな組織風土を醸成するためには、雑談のようなインフォーマルなものに加えて、ある程度の強制力のある、全員で情報を定期的に共有する場も必要である。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお