復刻版 ルー・タバキンクリニック のお話その6
10月
10日
今回演奏についての考えかたです。
やはりトッププロは違いますね。
これは2004年9月16日のブログを見直したものです。
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● ルー・タバキンさんのクリニック 今日は、演奏についての考えかたです。
いつも気分がよいわけではない。 気分はよいときも悪いときも人間ですからあります。 ステージに立ったら、観客を見渡します。 眠そうにしている人や、このプレーヤー誰だろうというような人もいます。 それとは違って、とても良いエネルギーを与えてくれる観客もいます。
演奏というのは、双方向のコミュニケーションなのです。
その良いバイブレーション(波動)とエネルギーを交換すると、演奏は更に良いものになります。
言ってみれば、観客は30%くらい影響しています。
ジャズは、エンターテイメントとは言えないかもしれない。 ジャズマンの仕事は、バイブレーションの交換を通じて、その空間が少しだけ特別なものになると言うことだと思います。 日本に来るビザには、エンターテイナーと書いてありますが・・・
ミュージシャンが高いところから見下ろすのではなく、観客と同じ高さ・目線でバイブレーションを交換するのがジャズだと思います。
そのために必要なのは、自分自身が演奏したことを自分自身が聞くことが必要です。 これはコールマンホーキンスも言っていたことです。
これが、タバキンさんの演奏についての考え方です。
ルー・タバキンさんのクリニックの話は、これで終わりです。
私にとっては、とても得るものが多いクリニックでした。 皆さんはいかがだったでしょうか?
20数年前に教わったオーバートーンが、音色を良くするきっかけになったので、ルー・タバキンさんにはとても感謝しています。 その成果を本人に聞いてもらい、良い音だと褒められ感激でした。 サックスを長くやっていて良かったとあらためて思います。
亀のスピードでもよいから、長くやっていると、少しずつ前進します。 皆さん一緒にサックスを楽しみましょう!
とルー・タバキンさんの演奏についての考え方 のお話でした。
ルー・タバキンさんのクリニック のお話その6 最終回でした。