宇多田ひかるさんと鎮魂歌
4月
20日
早速新曲2曲をダウンロードして何度も聴きました。朝ドラのテーマ曲ですからテレビではスッと曲が軽く入ってくるのですが、ジックリと歌詞を見ると、何方も突然亡くなった母、藤圭子さんに寄せる鎮魂歌の様に想像してしまいます。朝ドラ主題歌の「花束を君に」は照實から妻に捧げる歌になっていて、「真夏の通り雨」はひかるさんが母を想う歌になって、U3のユニットから母が抜けたU2の歌になっている様に察しています。
宇多田さんは4月4日に音楽活動再開しました。この日は4と4で「しあわせ」の日なのですが、図らずしも4月14日に熊本地震が発生して多くの人が犠牲になってしまいました。宇多田さんと同じ様に突然に大切な人を失った家族が沢山出てしまいました。宇多田さんの新曲は図らずも震災で犠牲になった人々に対する鎮魂歌になった様に感じています。
今回の熊本地震は気象庁も経験の無い地震活動であると発表しています。震源が一つでなく北東、あるいは南西方向に移動して、本震 余震と言う従来の概念では捉えられないと言うのです。そのラインは、日本で一番長い中央構造線と言う断層に沿っていると言われています。そして熊本城も甚大な損傷を受け、阿蘇神社も崩落してしまいました。私もまさか熊本でこんな大きな地震が有るとは夢にも思いませんでしたが、現実に今でも地震活動は活発に起きています。不思議な事にこの中央構造線に沿って阿蘇神社を始め多くの有名な寺社仏閣が並んでいる事に気がつきます。古代の人は地震災害を何度も引き起こす中央構造線の存在を知っていたのではないかと思ってしまいます。甚大な被害を引き起こす地震を鎮める為に神社、鎮守の森を造り祈ったのではないかと思う様になりました。
宇多田ひかるさんの唄もそう考えながら聴くと現実の世界の人の営みの鎮魂歌の様に聞こえて来るのです。
改めて、被害んを被った方々にお見舞い申し上げます。