昨日、定例の土曜ゴルフを欠席して孫息子の日本語補習校小学部卒業式に参列した。月曜から金曜までは地元の学校に通う子供たちは、日本では1週間で学ぶ科目を土曜日に学ぶ。そのため宿題も多く、金曜日はほとんどの家庭で宿題やテストの準備でおおわらわだ。加えて土曜日は地元の学校やスポーツクラブなどのイベントが多く、生徒たちはどちらを優先するか悩むことが少なくない。孫息子もリトルリーグのために途中で授業を抜け、試合終了後補習校に戻って授業を続けたこともある。
卒業式は日本のそれとほぼ同じ形式であり、卒業生はひとりづつ校長先生から卒業証書を受取るが、本年度は59名の生徒が卒業した。5年生代表の送辞、6年生代表の答辞も内容・読み方共に日本で行われるものと遜色がなく、6年間生徒たちも先生方も大変な努力をして勉強してきたことが伝わってくる。
この補習校は1971年に創設され、長男は小学校4年から高校3年まで、長女は幼稚園から高校3年までお世話になった。おかげで二人とも英語も日本語もほぼ完璧であり、在学中の彼らの苦労が報われている。
私も1980年代にこの補習校運営委員会の理事を2年務め、地元の学校の校舎借受け、教師の雇用などに及ばずながら尽力した。当時は留学生や駐在員の配偶者で教職資格があっても補習校で勤務するには米国移民局より特別な許可を取得する必要があり、運営委員会は苦労したものだ。この点では現在は以前に比べると楽になっているようで、限られた時間内に生徒たちを指導する優れた教師が多いと聞く。
将来の日本を担ってゆく日米二カ国の言葉と文化を学んだ補習校卒業生が頼もしく思えた卒業式であった。
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