「わたし」の物語が「わたしたち」の物語へ
11月
14日
「辛いことをどのように乗り越えるか。
日本人のような日本語は死ぬまでできません。
日本社会という学校は(生涯)卒業しません。」
昨日は第25回女性文化賞のお祝いの席にお招きいただきました。
女性文化賞は、1997年に作家であり女性史研究者の高良留美子さんが個人で創設された手づくりの賞です。「文化の創造を通して志を発信している女性の文化創造者をはげまし、支え、またこれまでのお仕事に感謝すること」を目的とし、現在米田佐代子さんが引き継がれています。
受賞されたのは相沢莉依(あいざわりい)さん。
わたしの住む長野県飯田下伊那地域にお住いです。
今回ご自身の半生をつづられた「幸」が評価されました。
相沢さんは中国で生まれ育ち40歳の時に日本へ。
日本で暮らして20年の節目に地域の「自分史ゼミ」に通われ
「幸」を書き上げ自費出版をされました。
相沢さんのお母様は残留婦人。
1940年に当時の満州に開拓団として渡り、
戦後の混乱の中、1999年まで帰国できませんでした。
莉依さんは中国で生まれ育ったので母語が中国です。
日本に移り住み、苦労されたのは言語。
お母さまにとっては故郷であっても、
莉依さんにとっては「新しい生活への挑戦」でありました。
莉依さんはNHKラジオに短い投稿からはじめ、独学で日本語を自分のものとしていきます。「幸」にはご自身が綴られた言葉がそのまま記されています。文法が間違っていても自分らしい一冊を作りたい。莉依さんが書かれたまま活字にされています。
指導をされた現在大阪大学の准教授をされている安岡健一さん。
「ゼミを始めた日はこのようなことなるとは。感極まっています。莉依さんの社会の激動の中での体験は研究者が追っかけても書くことはできない。市井の人の経験に触れて感動することが歴史に学ぶことであるのだと思います。」
「わたし」の物語が綴られ語られることによって
「わたしたち」の物語へと広がっていく。
それが歴史をつくっていく・・・。
素晴らしい場に居られたことに感謝しています。
~.:*★今日の問いかけ★*:.~
あなたの物語を聴かせてください。
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