昨日、神奈川県立歴史博物館へ田邊哲人氏の特別展記念講演会「Made in Yokohamaの陶磁器」を聞きにいきました。田邊さんは真葛香山の世界的コレクターであり、また、今回の特別展「横浜・東京 明治の輸出陶磁器」で展示されている大半は田邊さんのもので、田邊コレクション展といっても過言ではありません。
講演会には、全国から応募があり、かなりの倍率だったようです。当日は、磁器の薄さを比較するために、田邊さん所有の真葛や井村製のC&Sを実際に回して触らしてもらいました。そして、どうやってこんなに薄く製作するのかみんなで考えましょうということから始まり、いかに明治の輸出陶磁器が日本でいままで評価されなかったか、そして、もっと評価されるべきであるということを力説されておりました。真葛は井村製のように薄く製作できなかったようです。というか、帰ってから田邊さんの本(写真)を読むと香山は薄く作ることに批判的だったようですね。
40年間集め続けて3000点ほどお持ちだそうです。いくら安い時期に購入したからといっても資金がなければこれだけ集まらないでしょう。やはり会社の社長さんだからできたことだと思います。とてもエネルギッシュな面白い方でした。
今回の特別展の図録、来週あたりで品切れになるようです。まだ、購入していない方は急いだ方がいいですよ。また、田邊さんの本もそろそろ残部が少なくなってきたようです。
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投稿日 2008-06-08 20:16
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2008-06-09 07:09
ワオ!と言っているユーザー