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曜変天目

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曜変天目
 ご存知、曜変天目茶碗です。現在、二子玉川にある静嘉堂文庫美術館「茶碗の美」展で展示されております。3月23日までです。
 中国・南宋時代(12から13世紀)に福建省の建窯で焼かれたこの曜変天目は世界で3つしか確認されていないようです。本場、中国にはなく、いずれも日本にあり、すべて国宝です。再現は難しいとされていましたが、最近の研究で、建窯で使われた土を使わないとこの斑文に青い虹彩は出せないことがわかり、大分近い発色を再現できるようになったようです。
 実は、一昨日アップした1月の西洋アンティーク陶磁器の勉強会で、磁器の窯変釉と焼成温度についての話題になったとき、この曜変天目茶碗の話が出てきました。
 そのときに、この「曜変天目茶碗は何ですか。磁器ですか?」と質問が出て、わたしは、「陶器でしょう。」と答えようと思ったときに、別の方が、「あれは磁器でしょう。」と答えられました。「磁器」ではないと思ったのですが、実物を持ったことがなく、高温で焼成した可能性もあると思い、思わず、「せっ器(ストーンウェア)かもしれませんね。」とあいまいな答えをしてしまいました。
 答えは、あまり釈然とはしませんが、

やはり「陶器」です。

 このせっ器の定義もあいまいですが、一応、釉の有無は問わず、素地が堅緻であり、叩いて鈍い音がし、吸水性がある程度あるもので、胎土は鉄分を多く含むものと規定されています。
 建窯の胎土は鉄分を多く含んだ鉄胎ですが、黒釉を掛けた鉄胎陶器は、このせっ器の範疇にしていないそうです。

 まったく、どうでもいいですよね。こんなこと。

 なお、せっ器の「せっ」は、「火」扁に「石」と書くのですが、このブログでは変換されませんので、ひらがなで載せました。
#アート #伝統 #文化 #芸術

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emakiguさんからコメント
投稿日 2008-02-23 14:37

こんにちは。
 そうですか、曜変天目は陶器ですか。見た感じも地厚ですしね。

 勉強会のPRも有難うございます。敷居が高いなどということは全然ありませんので、ご関心のある方はご連絡ください。

 ところで、我が家のジャックの写真をアップしますのでご覧ください。今朝、近くの公園を散歩する途中で撮りました。なかなかじっとしていないので、写真を撮るのはいつも大変です。

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hiro
hiroさんからコメント
投稿日 2008-02-24 03:02

ジャック君かわいいですね。

何キロあるのでしょうか。うちのカイはちょうど10kgです。

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emakiguさんからコメント
投稿日 2008-02-24 06:06

ジャックは、写真では小さく見えるかもしれませんが、毛が短いので密度(?)が高く、10数キロあります(最近計っていませんが)。

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risukoさんからコメント
投稿日 2008-02-23 23:07

初めて投稿させていただきます。

hiroさんのブログは読んでいて楽しいので、ちょくちょく拝見させていただいて
います。

曜変天目茶碗は、陶器でもなく磁器でもなく、せっ器ですよね。

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hiro
hiroさんからコメント
投稿日 2008-02-24 17:07

risukoさん、

おはようございます。

 日本では、陶器としています。
私見ですが、
 われわれは日本人で、扱っているものが中国陶磁器ですから、この場合、陶器とするべきと考えます。
 せっ器は、英語のストーンウェアの訳語で、もともとは欧米の概念用語ですので、東洋陶磁器に当てはめるべきものではないという考えもあります。
 また、あえて西洋の考え方をあてはめても、曜変天目がどのくらいの温度で焼成されたかによって意見はわかれます。なんといっても、再現が難しいとされてきたものですから。国宝ですから、触ったこともないので、何ともいえませんが
見た目は、低温で焼成したような感じを受けますので、私の感覚では陶器です。
 ただ、陶器の定義も西洋各国、また、日本、中国においても異なりますので、
なんとも言えません。
 最後に一言、どうでもいいことです。

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risukoさん、
おはようございます。

 日本では、陶器としています。
私見ですが、
 われわれは日本人で、扱っているものが中国陶磁器ですから、この場合、陶器とするべきと考えます。
 せっ器は、英語のストーンウェアの訳語で、もともとは欧米の概念用語ですので、東洋陶磁器に当てはめるべきものではないという考えもあります。
 また、あえて西洋の考え方をあてはめても、曜変天目がどのくらいの温度で焼成されたかによって意見はわかれます。なんといっても、再現が難しいとされてきたものですから。国宝ですから、触ったこともないので、何ともいえませんが
見た目は、低温で焼成したような感じを受けますので、私の感覚では陶器です。
 ただ、陶器の定義も西洋各国、また、日本、中国においても異なりますので、
なんとも言えません。
 最後に一言、どうでもいいことです。

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