今回、展覧会に出展している雉図花瓶である。
http://home.h00.itscom.net/shiokawa/japanese_kiji.htm
出展作品の中で唯一、銘がない花瓶である。しかしながら、松の木の下に雉の雄雌が釉下彩で描かれた見事な大作なので、今回出展を希望した。
先日、展覧会を訪れたときに、友玉園の加藤友太郎の子孫にあたる方が、この花瓶について学芸員に質問しているところにたまたま遭遇した。急いで自己紹介し、いろいろと話を聞いた。その方によると、大きい松は加藤友太郎の描き方にそっくりで、雉は、加藤友太郎ではなく、弟子の一人の作かもしれないということを話された。加藤友太郎には5人の弟子がいたそうである。しかしながら、花瓶の形は加藤友太郎が使用するものとは異なるらしい。確かに、この花瓶は、出展されている加藤友太郎の花瓶とは形が異なり、どちらかと言えば、加藤繁十の方に近い。
こういう出会いがあると、なるべく展覧会会場に足を運ぶべきだなと感じた次第である。
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