ロマ書16章 最後の勧め Paul’s last exhortation
3月
30日
いよいよ、ロマ書最終章となりました。パウロはローマの人たちに会いに行くつもり、そして、もしもエルサレムで何かあって自分が死ぬようなことがあってはいけないので、イエス様の福音について、よくよく分かって欲しいと、後々誰でもローマにいる人たちが読めるようにと手紙を書きました。そして、その最後、しめの挨拶である16章ですが、はじめにリーダーたちへの励ましの言葉とあいさつがあります。この時のローマには、ユダヤ人と異邦人クリスチャンの律法理解やしきたりの違いからくる議論がありました。みなさんも、今までの学びで覚えていると思います。この違った文化背景と宗教理解の人たちをまとめていくという重荷を持っている人たちに一人ひとり名前を挙げてパウロはよろしくと言っています。
★ ローマのクリスチャンリーダーたちへのあいさつと称賛 v1-15
女性リーダーたちが多いことが分かる。また、何々の家の。。。家の教会がいくつもあったとみられ、そのリーダーたちの宛てている。V2 労苦した…コピアオー(ギリシャ語)パウロが福音の働きをさしてよく使った言葉。
・フィベ…手紙を託された人。解放奴隷の自由人。貧しい人たちをよく助けたし、パウロの宣教を経済的にも支えた人。女性。
・ブリスキラとアクラPriscilla and Aquila…アクラはユダヤ人、ブリスキラはロマの貴族階級
・エパネトEpaenetus、マリヤMary、ツルパナ,ツルポサ、Tryphena and Tryphosaベルシス(ペルシャ人の女) Persis、ユリヤJulia 女たち
・アムプリアトAsyncritus、フレゴンPhlegon、ヘルメスHermes、フィロロゴPhilologus…平凡な奴隷の名前
・アペレApelles…皇室に属する名前だが、おそらく平民
・アリストプロAristobulus…アグリッパ一世の兄弟
・ナルキソ…Narcissus裕福な自由人
・アンドロニコとユニアス Andronicus and Junia夫婦
my countrymen and my fellow prisoners
Rufus
Philologus and Julia, Nereus and his sister, and Olympas
と、名前を調べるだけでも、様々な階級やバックグラウンドの人たちがともに教会を建て上げ、神に仕えていることがよく分かります。素晴らしいことではありませんか。今や、身分やランク、何人であるかも、キリストによっては関係なく、平等であり、そして、一つにされたのです! ハレルヤ!
この名前を見るだけでも、いろいろなバッググラウンドを越えて、一つになり、互いの働きを認めあい、オナーしあい、励まし合うことの重要さを私たちに教えているのではないでしょうか。
★ 愛の勧め
16 あなたがたは聖なる口づけをもって互いにあいさつをかわしなさい。キリストの教会はみな、あなたがたによろしくと言っています。Greet one another with a holy kiss. The churches of Christ greet you.
口づけは、友情や統治者への忠誠のしるしであった。また、礼拝に来た人が、互いの愛のしるしとして、また、神にあって同等であることのしるしとして口づけをもって挨拶をしたらしい。こう見てみると、これは、パウロが特筆するだけに、重要であったはずです。こんなにも、元奴隷の人、外人、ユダヤ人、貴族と様々な人がいるのですから。。。私たちも、互いに愛のしるしをもって挨拶しましょう。アメリカ式にハグかな? とにかく、わだかまりがあったり、愛がなければ、キスでもハグでもできません。
★ 教会への警告
17 兄弟たち。私はあなたがたに願います。あなたがたの学んだ教えにそむいて、分裂とつまづきを引き起こす人たちを警戒してください。彼らから遠ざかりなさい。18 そういう人たちは、私たちの主キリストに仕えないで、自分の欲に仕えているのです。彼らは、なめらかなことば、へつらいのことばをもって純朴な人たちの心をだましているのです。19 あなたがたの従順はすべての人に知られているので、私はあなたがたのことを喜んでいます。しかし、私は、あなたがたが善にはさとく、悪にはうとくあってほしい、と望んでいます。20 平和の神は、すみやかに、あなたがたの足でサタンを踏み砕いてくださいます。どうか、私たちの主イエスの恵みが、あなたがたとともにありますように。
① 分裂とつまづきdivisions and offenses
分裂を起こすものから遠ざかること
パウロは、分裂と分裂のもととなる躓きについて、手紙の中にも書いていたにも関わらず、さらに特に注意しています。こう読んでくるとその気持ちも分かります。キリストがここまでしてくだって、やっと一つ身体になれたのに、パウロはじめロマの指導者たちがさまざまなバッググラウンドを越えて、一生懸命つかえているのに、分裂はきついですよね。また、神様の目的は、いつも私たちが一つになることです。神様が複数で一つであるように、私たちも複数で一つとなることに召されています。
② 善にはさとく、悪にはうとくwise in what is good, and simple concerning evil
偉大な伝道者、滝元彬先生、ハイディ・ベイカー、ヘンリー・グルーバー。。。。お会いして、共通していることは、たくさんの喜び、感謝、子供のような素直な心を持っていることでした。この言葉を読むときに思い出しまた。彼らは、霊的な戦いを日々行い、祈りの人たちでも知られています。実際に会うと。。。
ハイディの例) 握手してくださいとせがむ人に、忙しい集会後ホテルに向かう前に、人が祈ってくださいと追っかけてくるような人です。彼女はくるりと即座に振り返り、「何を言うの、私はあなたをハグしたい」とハグしていた。。
滝元先生、友達牧師の開拓している教会に来てくれて、本当はいいホテルに泊まって欲しかったけど、予算がないので信徒の方の決してきれいではない家に泊まってもらった。翌朝、滝元先生は、心から感謝して、○○旅館は素晴らしかったとほめられたということ。
善にはさとく、といえばプレッシャーに感じるでしょうが、神にあって子供のように感謝し喜んでいることが善にさとくある秘訣ではないでしょうか。また、悪にはうとくも同じく、神に繋がっているならば、悪には近づけないのです。
③ あなたがたの足でサタンを踏み砕くthe God of peace will crush Satan under your feet shortly
善にさとく、悪にうとい私たちであれば、私たちの足の下にサタンは踏んずけられています。なぜなら、私たちはイエス様と一体だからです。
ぼ
投稿日 2017-03-30 19:50
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2017-03-31 00:41
ワオ!と言っているユーザー