対話とものがたり
テーマは「対話とものがたり」
【おんころカフェのこと】
はなうめが始まった頃、生老病死について話す場づくりを試みたことがあります。
でも話せば話すほど雲を掴むようは感じになり、いつも「こうあるべき」とか「〇〇論」のような話になってしまいました。
そこで、図書館司書の原さんとの「ビブリオカフェ」、そこにもともと他県でおんころカフェという対話カフェをしてこられた菊地先生との出会いがあって、現在のはなうめ流のおんころカフェがはじまりました。
日常の何気ないことをテーマに「違いを大事に」「自分の中の小さな声にも耳を傾けて」話してゆく時間です。
今日のテーマは「小さな〇〇みつけた」でしたが、まさしくその日常の小さなことのなかに大切にしたいことがたくさん詰まっていることに気付かされます。
また、同じテーマでも感じること、どう行動するかはそれぞれで、自分では思いつかない視点にハッとする時間でもあります。
【聞き書きカフェ】
「とっておきの話をしてください」
と言われて言葉がスッと出てくる人はそうそういないと思います。
自分では特別だと思っていないことも、だれかに丁寧に聞いてもらうことで、その人らしさ=価値観が表れて、ものがたりになって行きます。
今日は「最近食べたおいしいもの」からお話をスタート。
丁寧にお話を聞くことで、そこにいろんな思いや状況、登場人物、価値観が出てきて、それを書き留めることで、その人自身も気づいていなかったとっておきが見えてきます。
【対話とものがたり】
どちらも、一人ではできないもので、はなうめをつくる大事なもの。
というのが共通点。
はなうめを利用する方々は、自分との違いと小さな声を大切にする対話的姿勢や、だれかに語ることで見えてくるとっておき=大切にしたいことをみなさんとの交流の中で実践しているように思います。
それはがんという病気を経験して、単に病気に対する知恵を身につけるということ以上の一人の人としてより豊かに生きる力も身につけているように感じています。
はなうめの10年で私たちスタッフがたくさんの利用者さんに教えていただいたことを、今日ご参加の方と少しだけ共有できていたらうれしいです。
わこえこと一緒にやさしい料理教室🎵
はなうめの10年で大事にしてきたこと。
たくさんありますが、食べることもその一つ。
おいしいこと
栄養をとること
作る楽しみ
食べる楽しみ
誰かと食べる楽しみ
食材を選ぶ楽しみ
ご褒美のおいしいもの
などなど、などなど。
こんなにいろんな意味を持つ人の営みってあるんだろうかと思います。
さて。
今回は、金沢大学の学生さんであり、廃棄予定の野菜を使ったSDGsの取り組みで起業したわこえこさんたちとの出会いがあり、自分にも地球にもやさしい料理教室を開催しました。
⇨わこえこさんのInstagramはこちら
これまではなうめががんを経験した方々と積み重ねてきたことを、いつもとはちょっと違う人たちと共有することができました。
捨てられるはずの野菜たちが主役級のポタージュに変身して感動✨
参加者さんのイキイキしたお顔。
おいしかった!という声もたくさん。
参加してくださったみなさん
お手伝い部隊のみなさん
県立図書館のみなさん
わこえこさんありがとうございました!
石川県庁での企画展示始まりました✨
8月上旬に石川県立図書館で開催した『がんから‘病と生きる’を考える』の企画展示。
本日9月6日(水)〜18日(祝)で石川県庁の19階展望ロビーにおいて開催します。
→19階展望ロビーのご案内
眺望もお目当てにしてただいて、気分転換にぜひお出かけください。
企画展示「がんから‘病と生きる’を考える」in石川県立図書館
石川県立図書館での企画展示は2023年8月3日(木)〜16日(水)まで。
たっぷり2週間ありますが、月曜日は図書館の休館日なのでお気をつけください。
⇨開館時間などについてはこちら!(石川県立図書館のホームページ)
✳︎展示は文化交流エリアなので平日は21時まで、土日祝日は18:00までご覧いただけます。
はなうめの利用者さんの声を元に作った4コマ漫画をメインにした展示です。
ひとりじゃない。
なんとかなるかも。
というメッセージが伝わるといいなあと思います。
「がんになっても」がんサロンはなうめの10年…北陸中日新聞で連載してくださいました!
はなうめが始まって10年ということで、記者さんから連載記事の企画をいただいたのが春頃。
10年間やってきて印象的な場面は?
いろんな場面、いろんな人の顔が浮かんだのですが、パッとルーレットが止まったのが「なおちゃん」でした。
とにかく、はなうめを満喫してくれたし、いろんな人と仲良くなってたし、ほかの利用者さんと一緒に語れる人で、旅立つ3日前まで電話でお話ししてくれたり、最期までつながり続けてくれた人です。
記事にもありますが、なおちゃんに教えてもらったことが2つ。
虹をみた会に参加された時に、久しぶりに参加された女性のとっても素敵な笑顔を見て、
「自分もどんな時もああいうふうに素敵な笑顔でいたいと思った」と教えてくれました。
同じような経験をした人同士で支え合うピアサポートって、
困難の中にある時、自分はどんなふうにそこにいたらいいのか?
直接そのことを語り合わなくても、ロールモデルを見つけることができる。
こういう支え合い方もあるんだと知りました。
利用者さんの目線を知ったように思いました。
もう一つは、とにかく自分の好きなことをよく知っていて、小さなことをたくさん喜ぶ人だということ。
取材にも協力してくれた青年部メンバーとなおちゃんのことを思い出してみたのですが、どれも美味しいものをうれしそうに食べてるシーンばかり…
青年部でおいしいおやつをオーダーして食べたときがあって、
入院中のなおちゃんにも届けてオンラインを繋いだこともありましたが、
そんなときも身体はしんどそうだったけど、ど根性でエレベーターを降りて受け取りにきてたし、お母さんといる時もとにかく小さな面白いことを見つけて笑ってたそうです。
自分の好きなことをわかっていて、それを楽しめるってつよい!
つらいのは変わらないけど、その中に自分の好きなことがあるのとないのとでは毎日の生活が全く違うものになる。
何かを決める時自分の好きなもの・大切にしたいことを知っている方が選べる。
だから「好き」は小さなものがたくさんある方がいい。
これが、わたしファイルにつながりました。
最後に、
一緒に楽しい時間を過ごしてきた手芸部さんとの関係性〜からの肩パッド製作チーム。
作ってもらう人・作ってあげる人という関係ではなく、
試作品を使って報告するモニターと報告を元に工夫して捜索する製作部のようでした。
完成した時、うれしいはずなのに、なぜか3人のロス感がすごかった^^;
この時間がなくなるのが寂しいと言っていました。
誰にも言えない、はなうめのとっておきのエピソードだったのですが、
今回お母さんからぜひ記事にと言っていただけましたし、
私もきっとなおちゃんなら「誰かの役に立つなら」と言っているような気がします。
(ちがってたらごめんね)
はなうめの10年は利用者さんそれぞれが、
困難の中で、誰かとつながることで成長してゆかれる姿
これ以外のなにものでもありません。
そんなはなうめの10年を、連載3回では書ききれないくらい、いろんな人に丁寧に取材して、産みの苦しみを味わいながら書いてくださった記者の戎野文菜さん、ありがとうございました!
記事はこちらからも読めます
⇨がんになっても「闘病生活孤独にさせない」
⇨がんになっても「生活は普通がいい」
⇨がんになっても「つらさ共感支え合い」
2013年6月1日の開所式から10年経ちました👏
記念日には全くこだわってこなかったのですが…
(節目を感じる余裕すらなかったというのが本当)
10周年はあえて意識してみようか??ということになり、
おかげさまで初心に帰る機会をいただいています。
はなうめは石川県のがん対策推進のために石川県済生会金沢病院に委託された事業ですが、はなうめの前は石川県在宅緩和ケア支援センターという事業でした。
在宅医療を活用して「自宅でも緩和ケアが受けながら過ごせるよ」という普及啓発や相談、地域の連携支援です。
その中でさまざまな出会いがあり、その繋がりをもってはなうめがスタートしました。
今もはなうめに関わってくださっている専門職やボランティアさんはその頃からのお付き合い、またはそこからのご縁をいただいた方が多いんです。
また、前事業の中で出会った患者さんやご家族の声がはなうめで大切にしたいことの原点です。
・医療と上手につきあえること
・自分のために自分でできる小さなことをたくさんみつけること
・自分が大切にしたいことを知っていること
これが病とともに生きている人が大切な決断、選択をする時にどんなに大切なことかということを教えていただきました。
はなうめではこれに「ひとりじゃない」が加わりました。
がんを経験された方、その周りの大切に思っている方々。
事情や状況はそれぞれだけど、ひとりじゃないんだと感じることの力、同じようだけどちょっと違うことで気づけることの豊かさをはなうめの利用者さんから教えていただいているところです。
こういうのも節目をしっかり味わうからこそ、言葉にすることができますね。
なにはともあれ、これまでお会いしたみなさま。ありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
はなうめの10年を届けるプロジェクト~AYA世代青年部編~
若い世代にがんを経験する人は決して多くないけど、決してひとりでもありません。
自分の事しゃべらなくてもいいからひとりでいちゃだめだよーというメッセージがつまった、座談動画を公開しました。
話し手は、青年部に想いを託されたともきくんと、いつも一緒に過ごしているソーシャルワーカーの久村&看護師の木村です。
座談動画‘AYA世代青年部編’の動画はこちらから視聴できます
⇓⇓⇓
はなうめのYouTubeチャンネルに移動します
同じような経験をした仲間とゆるゆる過ごしたい人は、ぜひ気軽に遊びに来てほしいと思います。
もちろん、青年部以外の時間へ個別相談やプログラム参加も大歓迎ですよー
*20代の利用者さんの声もご参考に*
利用者の声その1
利用者の声その2
はなうめ音頭&サンバできました!
新型コロナウイルスの流行の渦に巻き込まれるなんて思いもしなかった頃。
ミュージックタイム で参加者さんと『はなうめソングあったらいいね〜』『サンバとか明るいのがいいよね!』と盛り上がり、歌詞に使う言葉をゆる募したりしていました。
ゆるゆるしているうちに、2020年になり、現在に至るわけですが、歌を歌うということを制限せざるを得ない状況が続きました。
みなさんにとって音楽がどんなに不要ではなく必要か。
不急どころか今こそどんなに必要か。
音楽療法士の塩崎さんとzoomでミュージックタイム開催するための試行錯誤を繰り返し、どうしても時差で音がズレるので、みなさんの音声をオフにして塩崎さんのピアノの音だけ共有するという方法でなんとか細い糸を繋いだ日々もありました。
現在は参加人数を制限してリアルで行っているのと、その模様をYouTubeライブで配信してラジオのように聴いて頂けるようにしています。
前置きがものすごく長くなりましたが、そんな危機的状況の中で改めて歌詞を募集し、メロディを選んでいただきながら完成したのがはなうめ音頭とはなうめサンバです。
《本題》
いただいた歌詞と日頃みなさんがおっしゃっている言葉をつなぎました。
メロディはもちろん音楽療法士の塩崎真希子さん🎶
今後サンバには振り付けがつくという噂も⁉︎
みなさんの想いがぎゅうぎゅうに詰まった歌詞も是非味わってください。
1
つどい場サロンにゃ お酒ない
(ア コリャ)
お愛想笑いもないけれど
(ア ヨイショ)
鍼にアロマに フィットネス
(ア ソレ)
おまけに 男のダンディズム
(はい♡)
ここは ここは 人生の
ワンストップ ワンストップ
( 👏 👏 )
好きです~~♡
2
つどい場サロンの 笑い声
(ア コリャ)
時になみだもあるけれど
(ア ヨイショ)
みんながいるから 大丈夫
(ア ソレ)
こころの扉が 開くかもね
(はい♡)
ここに つどえば いつだって
こころに 青空
( 👏 👏 )
晴れ晴れ~~♡
3
つどい場サロンに 里帰り
(ア コリャ)
ちょいと つまづき 行き詰まり
(ア ヨイショ)
とんとご無沙汰したけれど
(ア ソレ)
久しぶりでも 良いもんだ
(はいい♡)
ここは ここは いつだって
みんなの 止まり木
( 👏 👏 )
好きです~~♡
音源に移動します↓
はなうめ音頭はこんな歌
1
生きることは自分の
ものがたりを創ること
毎日 休みなく
働く私のからだにありがとう
目をとじて ゆっくり
感じてみようよ
胸の鼓動 風の音
カラダのあたたかさを
つどい場 はなうめ
まぁいっか またね
ありがとう
つどい場 はなうめ
いいこと探しにいこうよ~オレ!
2
今を生きることは
自分らしく生きること
大空に 向かって
大きく深呼吸してみよう
目をとじて ゆっくり
耳を澄ましてみようよ
自分の ココロの声
みんながいることにも
つどい場 はなうめ
ひとり じゃない
ありがとう
つどい場 はなうめ
一緒に歩いていこうよ~ オレ!
3
生きることは 人生の
旅に出るのと同じこと
リュックに 想い出詰め込み出かけよう
目をとじて ゆっくり
想い出してみようよ
草の香り 水の音
一緒に見上げた空の青さも
つどい場 はなうめ
忘れなくていい
ありがとう
つどい場 はなうめ
自分の足で歩いていこう~ オレ!
音源に移動します↓
はなうめサンバはこんな歌
✳︎エールコンサートでも歌ってます!