道幅の関係から、ラングラーでは不利だ。 やはり、ジムニーがいちばん! フロントハブをロックして、4WDに切り替える。 装備は、水とカッパと長靴とナタだ。 登山靴の方が歩きやすいが、ハブに噛まれる事を想定すると、やはり長靴の方が良いだろう。 深いジャングルでは、ナタで植物を切り落とさなくては、前に進むこともできない。 また、向かってくるハブの首を切り落とす必要に迫られることもあるかもしれない。 ジムニーで行ける所まで進み、そこからはいよいよ徒歩での進攻だ。
1枚の切れ切れの写真。 今から40年以上も前に、撮影されたものだ。 ここは、浜比嘉島の中心部にある洞窟。 直径20〜30mの部分が、10m以上も陥没しているように見える。 中心部に大きな木が育っている。 陥没したのは、写真が撮られた時期から、少なくとも更に数十年前と言う事になる。 その奥に巣窟が繋がる。 少年時代にこの場所を訪れた外間さん。 その記憶を辿って、そのにあるはずの洞窟を探し始めた。 しかし、今となっては、ジャングルに飲み込まれてしまったその場所を見つけるのは、至難の業だ。 今日もジャングルに分け入り、その場所を探すことにした。
津堅島を出発してすぐのことだ。 カヤックの下を黒い物体が通過した。 何かの生き物か? すかさず、カヤックをターンさせる。 その物体は、確かに動いている。 ジョゴンか? カメラを水中に突っ込み、写真を撮る。 その物体は、あまり逃げようとはしない。 「噛み付かれたりはしないだろうか?」 カヤックを移動しながら、何枚も何枚も写真を撮った。
2年前のGWに、バカ騒ぎをやった伝説ツアーがある。 その場所、ニンジンが名産の津堅島に上陸だ。ニンジンの建物が売店なのだ。 「腹へったなー。あれ?売店閉まってるの@@!」 「んじゃ、トイレを借りて・・・。 あ゛〜、くもの巣だらけで真っ暗。」わざわざ上陸したのに、結局タチションかよぉ^^!
にいぶい村のある浜比嘉島を出発し、浮原島、南浮原島を左に見ながら南下する。 津堅島の周辺では、もずく漁の船がたくさん出ている。 晴天! 波はほとんどなく、いい感じ。 広い海に、一人だけと言うのがさらにいい。 どんどん、進もう!
ニンバスのルータスを借りた。 ・・・といっても、人は誰もいない。 自分で浜まで運び、出発準備をする。 南の風は吹いているが、そう強くはない。 外洋のうねりも入っていないようだ。 天候は夜には崩れそうだが、日中はもちそうだ。 スポーツドリンク、水、カメラ、トイレットペーパー、ライフ・ジャケット。 装備も完璧だ。ルータスは、566.4cmの長いシーカヤック。 速いし操縦性もいい。 鋭いバウは波に潜り易いが、波を突き破って浮上してくるところがカッコイイ。 追い波でも安定しているのだ、カサラノよりは断然扱いやすいのだ。