神戸ご当地(1645)量子コンピューター稼働@(理研)計算科学研究センター
6月
25日
24日、神戸・ポートアイランドの理化学研究所(理研)計算科学研究センターに、世界最先端の量子コンピューターが設置され、本格稼働を始めました。
同センターのスーパーコンピューター(スパコン)「富岳」と連携し、計算能力の飛躍的な向上を目指します。将来的に創薬や新素材開発などへの活用が期待されるといいます。
量子コンピューターはスパコンでも数十年かかる複雑な計算を数秒で処理することが可能とされ、各国で開発競争が続いていますが、エラーの多さなど課題が残ります。このため、単純な計算に優れたスパコンと連携し、適切な制御やエラーの軽減を図る「ハイブリッド型」での実用化を目指す動きが進んでいます。
導入されたのは米IBM製の「Quantum System Two(クォンタムシステムツー)」という機種で、前世代の量子コンピューターの約10倍の計算速度を誇り、米国以外での設置は初めてとなります。
「富岳」とは高速ネットワークで接続。理研などは量子コンピューターとスパコンを連携させて運用するシステムの開発を本格化し、2028年度の実用化を目指します。