「1ドル=154円66銭」
11月
19日
18日の東京外国為替市場で、円相場は大幅に続伸しました。17時時点では前週末の同時点に比べ1円24銭の円高・ドル安の「1ドル=154円53〜55銭」でした。
前週末までに大きく進んだ円安・ドル高を受け、利益確定や持ち高調整を目的とした円買い・ドル売りが優勢でした。
10時前には一時「1ドル=153円84銭」近辺まで上げ幅を広げています。名古屋市での金融経済懇談会で日銀の<植田和男総裁>が講演するのを前に、金融引き締めに積極的な姿勢を示すと警戒した市場参加者から円買い・ドル売りが活発化しました。
<植田和男総裁>は講演で、金融緩和度合いの調整を進めるタイミングについて「あくまで先行きの経済・物価・金融情勢次第だ」などと述べ、毎回の金融政策決定会合でデータを点検しながら政策を判断する基本姿勢を示しました。
外為市場では早期の利上げに前向きな姿勢を示さなかったとの受け止めから、円売り・ドル買いも出て「1ドル=155円14銭」近辺まで伸び悩む場面もありました。