超高速旅客船「セブンアイランド結」命名・着水式@東海汽船
3月
27日
「ジェットフォイル」は、アメリカのボーイングが開発した水中翼船。川崎重工は1987(昭和62)年にその製造・販売権を引き継ぎ、1995(平成7)年までに15隻を建造しました。国内での建造は1995年以来で、25年ぶりの新造船となりました。
本船は、今後同工場で艤装工事を行ない6月に東京竹芝へ到着し、7月13日から東京竹芝~大島・利島・新島・式根島・神津島の定期航路を運航する予定です。「東京~大島間」約120kmを約1時間45分で運航します(大型客船は4時間30分)。
「セブンアイランド結」は、2基のガスタービンエンジン駆動のウォータージェットから毎秒3トンの海水を噴射して前進し、前後2枚の水中翼の揚力で船体が海面から浮上することで、最高43ノット(約80km/h)の超高速で航走します。波高3.5m荒波でも航走でき、航空機と同じように船体を内側に傾斜させて旋回します。セブンアイランド結はジェットフォイル初のバリアフリーシップとして、バリアフリー席、多目的トイレ、船内階段用の昇降式チェアが搭載されています。
【セブンアイランド結】
●全長:27.4m(水中翼を下げた状態) ●型幅:8.5m ●航海速力:43ノット(約80km/h) ●総トン数:175トン
●旅客定員:241名 ●船体デザイン:<野老朝雄>
東海汽船は現在、「セブンアイランド愛」、「セブンアイランド虹」、「セブンアイランド友」、「セブンアイランド大漁」の4隻のジェットフォイルを運航しており、「セブンアイランド結」は「セブンアイランド虹」(1981年建造)の代替船となります。