長い、長い時間、
夫婦ふたりで、
赤ちゃんを求めてがんばってきた。
周りからの無理解なストレス、
がんばっているのに結果が見えない苛立ち、
自分自身が情けない。
そんな毎日で、
夫婦の会話も何かギスギス。
わかっているのに、
やさしくなれない自分。
がんばったのに、
今回もまただめで、
あした流産手術を受ける夜、
結婚前の自分たちの思い出を話し出し、
旦那さんと久しぶりに笑ったそうです。
そんな深い愛情は、
ご夫婦の宝物ですね。
あなたの生きる目的はなんですか。
家族を作る、
子供を育てる、
それ以外の目的を考えたことありませんか。
ある本に書いてありましたが、
生きるために必要なことは、
1. 心身の健康
2. 経済的基盤
3. 社会的つながり
そして
4. 生きる目的
だそうです。
私も同感です。
まあまあ健康で、
人並みのお金はあり、
人ともお付き合いがあり、大きな争い、恨みがなくても、
生きる目的、生きがいがなくなってしまえば、
人生はむなしいものですよね。
ですから、
生きる目的はたくさん作ったほうがいい
と思うのです。
欲張りになってみましょう。
自分にとって、
心地よい時間を感じることができれば、
それは幸せなことです。
私は、そんな心地よい時間を
少しでも長く多く持つことが、
生きる目的です。
飛べないコウノトリっていると思います。
あなたのためのコウノトリが、
まだ、うまく飛べてないならば、
もう少し待ってあげましょう。
温かく気長に見守ってあげれば、
きっと来てくれますよ。
まずは信じることです。
がんばれ、
コウノトリ。
大きな流れの集団から、
いつの間にか、はみ出してしまったとき、
心細いものです。
わかってもらえない、
自分自身もわからない。
「 私のところへは
なぜ赤ちゃんは来てくれないのか?
私のどこが悪いのか?
私の運命は
なぜこんなにつらいものなのか? 」
きっと、今のあなたは、
こんな気持ちになっていませんか?
でも違う見方もありますよ。
群れの中にずっといたら、
深く人生を考えることなく、
考える必要もなく、
いつの間にか流されてしまうかもしれません。
群れからハズレた今こそ、
自分の弱さと、
自分の大切なものが見えてくるはずです。
その心が、
きっと、
これからのあなたの人生を、
より豊かにしてくれますよ。
流産したとき、
あるいは、
体外受精・胚移植が失敗したとき、
「卵の異常」
によるものだから偶然です。運命です。
ですから早く忘れて、次に期待しましょう。
と言う様な説明を受けませんでしたか。
その説明は、その先生が推測しているだけなのです。
本当に、
「卵の異常」(運命的な原因)によるものか、
それ以外の
「子宮内環境の異常」(予防治療可能な原因)によるものか、
その区別は、
「流産した組織の染色体検査」
を、すればわかるのです。
流産手術のとき、
保険でできる病理検査ではなく、
保険外(約5~8万円)の
流産絨毛染色体検査を希望する必要がありますが。
その結果に異常が見つかっても治療ができないから、
検査する必要はないという意見もありますが、
染色体の異常があったら、
それは卵の問題ですから、
わずかな命を子宮内でまっとうしたという事実がわかり、
その命を心から供養できると思います。
そして、
これからの命を寛容な心で受け入れられると思います。
そうすると、
その後の妊娠への過剰な恐怖心がなくなり、
運命なら受け入れられるという
覚悟ができると思います。
一方、
検査した結果、
染色体異常がなかったら、
治療できる原因があるということですから、
妊娠前に詳しく検査して原因を見つけなければなりません。
見つけて予防治療しなければ、
また同じようなつらい結果になる可能性が高い
ということがわかったわけですから。
遠方から、
いつも二人で来院されているご夫婦は
当院では、めずらしくありません。
その中のあるご夫婦のことですが、
旦那さんはいつも寡黙で
奥様を包み込むように支えているようでした。
妊娠初期の不安な時期の
診察前の張りつめた空気、
診察後のちょっとだけ安堵した表情。
いつもの診察室の風景です。
何回目かの診察のとき、
胎児の心臓が止まっていました。
ご夫婦もモニターで見ていました。
時間が一瞬、止まりました。
凍りついた空気の中で、
ご本人が、
旦那さんに、
「 ご め ん ね 」
と、
絞るような小声で言われたのです。
私もこころで泣けてきました。
中学3年間(3年目はキャプテン)と高校1年まで、
ハンドボールの部活に明け暮れていました。
当時、中学は県下一、高校は日本一の優勝実績
のある部活でしたから、
練習はハードなものでした。
練習前に、約1時間の走りこみが日課で、
ダッシュ アンド スロー を繰り返すのです。
マラソン、ジョギング、散歩と違って、
約20メートルの全力疾走と、
約20メートルの流し走行を繰り返すのです。
一定のスピードで走っているより、
ダッシュ アンド スロー は結構キツイものですよ。
特に、スロー走行から、
一気にダッシュ走行する、
その瞬間がキツイのです。
今のあなたの心身の状態が、
今までの明るく元気なあなたに比べて、
不安定で、イライラして、ときどき憂うつ気分なら、
それは、スロー走行な時期ですね。
とことん、
くよくよしていいんじゃないかと思います。
でも、
きっと、
いつか、
何かのきっかけで、
シャキッとしてきますよ。
そのときは、
一気に、ダッシュです。
もうすぐ、
ダッシュ走行しなければならなくなりますよ。
応援しています。
今までに辛いことがいっぱいあって、
ときにトラウマとして思い出され、
涙もろくなったあなた。
過去に引きずられ、
今を何か楽しめないあなた。
近い将来、きっとうまくいくと信じ、
何とかなると信じ、
(きっとうまくいきますから)
今を、今のこのときを、今の自分を
ちょっと無茶してみませんか。
なんでもいいんです。
無茶食い、
冒険的な買い物、
いやなことを全部書いてみる、
無制限なカラオケ、
無計画な旅、
へとへとになるまでの運動。
だって、
若かったときは、
ときどき無茶してましたよね。
そんな時間って、結構ドキドキして、
心のスパイスになっていたはずです。
今、不安で、息苦しくて、ふさぎこみがちならば、
ちょっと冒険してみましょう。
不安で死にはしません。
不安は無視して、無理して無視して、
今、今、今を何とか(カラでもいいから)元気で。
「 寝るのが一番 」
私の亡くなった母の口ぐせです。
明るいうちは、
一生懸命働いて、
たぶん、精神的にも辛いことは
いっぱいあったと思いますが、
なにしろ、いつも働いて、
いつも、いそがしくしていました。
骨身を惜しまず働けば、
たぶん、
寝ることが楽しみになるのでしょうか。
でも、現代社会では、
競争、多忙、情報の渦、孤立化と、
精神的な重荷がずっしりとありますから、
反対に、
「 眠れない、
頭の中が休んでくれない、
夜がこわい。 」
という人が多いように思います。
寝る前に、がんばって、
身体をストレッチしてみましょう。
身体を伸ばせば、頭も休んでくれますよ。
結婚して、妊娠して、何の問題もなく、
正常に出産された。
二回目(二人目)の妊娠も自然にできたが、
流産してしまった。
そのときは、たまたまと思った。
三回目の妊娠は、ちょっと恐かったけど、
大丈夫と思ってた。
でも、また流産。
正常に出産しているのに、
その後、繰り返して流産してしまった。
どうしちゃったんだろう。
育児に追われて、いそがしくしていたから、
私が赤ちゃんをダメにしてしまったのか?
周りの人は、
ひとりは自然に生まれているから
大丈夫、気にすることはないと、言っている。
気にせずに、早く次の妊娠へがんばろうと、
励ましてくれる。
自分もはやく、弟か妹を作ってあげたい。
でも、何かおかしい。
恐い。
悪いことに、
周りの人から理解されにくいため、
精神的にも、
追いつめられてしまう事がよくあるのです。
心配で、病院へ受診してみても、
「 ひとりは自然に生まれているし、
2回の流産だから、たまたまですよ。
検査の必要もなく、
自然に様子をみてください。 」
と、言われてしまうのではないでしょうか。
この状態は何?
不育症ではないのでしょうか?
こんな内容の相談を、よく受けます。
私のご返事は、
「 それは続発性(二人目の)不育症です。 」
と、お答えしています。
一人目が自然に出産されているため、
ご自身も、周りの人も、医療関係者も、
なかなか理解できないのです。
続発性(二人目の)不育症の原因として、
出産後に、
子宮内環境が赤ちゃんの育ちにくい状態
になってしまった可能性が高いのです。
まずは、検査されることをお勧めします。
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