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流産・移植不成功を繰り返し経験すると、何がいけなかったのか?なぜ産んであげられなかったのか?と、悲しみと不安でいっぱいのことと思います。旦那さんもどうしていいか、わからないまま、何とか助けたいと一生懸命だと思います。ご夫婦でよく診察に来院されますが、そのなかで感じていることは、夫として、不育症・着床...
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内診台から見るモニターの中の約3cmの赤ちゃん。手足をバタバタ動かして、元気いっぱいの赤ちゃん。心臓のドクドクとした力強い拍動音、頭と身体がほぼ同じ大きさのかわいい~、かわいい~赤ちゃん。ある方が、無意識に、「旦那さんに見せてあげたい」と。今までの万感の思いが込められているように感じられました。...
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赤ちゃんは夫婦の愛の結晶と言われていますが、それは、一面的な見方だと思います。以前のブログでお話ししましたように、人間以外の動物の最大の関心事は、子孫を残すことです。人間の本質もそうなのかもしれません。しかし、人間には、高度な知識と知恵がありますから、子孫を残すこと以外にも、生きる目的はたくさんあり...
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また流産、また死産した。そのとき、旦那さんのことまで気遣える人は、たぶん、ほとんどいないでしょう。自分自身の喪失感、罪悪感でいっぱいであったはずですから。旦那さんとしても、男として、自分の悲しみは心の奥に仕舞い込み、あなたを支えようと必死だったはずです。ただ、旦那さんのなかには、ご本人以上に愛するわ...
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不育症、着床障害の旦那さんへ夫として、どうしたらいいのか途方に暮れていませんか。クリニックへは、いろいろなタイプの旦那さんが来院されています。グイグイと引っ張っているような旦那さん、一緒になって不安そうな表情をされている旦那さん、一見、冷静そうな旦那さん、と、いろいろです。そんな中で、いいなあ~と感...
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長い、長い時間、夫婦ふたりで、赤ちゃんを求めてがんばってきた。周りからの無理解なストレス、がんばっているのに結果が見えない苛立ち、自分自身が情けない。そんな毎日で、夫婦の会話も何かギスギス。わかっているのに、やさしくなれない自分。がんばったのに、今回もまただめで、あした流産手術を受ける夜、結婚前の自...
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「もしも夫の結婚相手が自分でなかったら」と、そんなことを心の隅っこで考えたことありませんか。そのようなことを旦那さんに言ってしまったことありませんか。そんなとき、旦那さんはどんな反応をするでしょう。「子供をつくるために結婚したわけではないよ。」「君以外、結婚は考えられないから。」「子供は神様からの授...
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流産を繰り返し、自暴自棄になっていたとき、失意の中で自分を見失っていたとき、あなたの夫はどうされていましたか?一生懸命、あなたを支えようとオロオロしていませんでしたか。苦しそうなあなたを見て、「子供はなくてもいい。大丈夫。」「子供のいない人生も考えてみよう。」と、言うような事を言われませんでしたか。...
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不育症の患者さんの多くは、妊娠すると、心が冷えていきます。体が硬くなっていきます。以前のつらい思い出から逃れることはできません。旦那さんも、同じです。私は、子宮の中の赤ちゃんのためにも、妊娠初期の不安な時期こそ、ご夫婦のスキンシップが非常に大切と思います。よく間違っている行動として、妊娠すると、体を...
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不育症の精神療法には、旦那さんの心理状態が非常に大切です。当院では、初診時か2回目の検査結果説明と治療方法を説明するときに、原則として、ご夫婦で来院していただいています。ご夫婦で治療方法を納得していただきたいためと、旦那さんの心理状態を少しでも理解したいからです。城西病院に勤務していたときに、助産師...