“吟味された新鮮な原材料の持ち味を生かし、薄味に仕上げた本格的な「おでん」です。”
駒越食品 静岡おでん
おでん野菜スープ味ドライパック・普及品
・グレード ★★★★☆
・価格 ★★★★☆ #250円/個 しずてつストア
・味覚評価 ★★★☆☆ #汁無しが少し寂しい
・入手性 ★★☆☆☆ #通販で買えます。実店舗の扱いほとんどなし
・原産国 国産
☆コメント
おでん缶詰業界のブレークスルーは既に10年以上前の神話だ。もともと秋葉原で細々と売られていた天狗缶詰(こてんぐ)のおでん缶が、あるドラマのヒットによって爆発的に注目された。その後秋葉原土産として不動の地位となった天狗缶詰の次を狙い、雨後の筍のように様々な企業が参入し、散っていった。現在残っているのは藤枝のカネセイ、信田缶詰、そして駒越食品である。
激動のブーム期で「汁なし」で差別化したこと、秋葉原の玩具店アソビットシティとタイアップして「おてんちゃん」という美少女キャラクターを配する、おてんちゃんのバリエーションでデモンベインやエロゲ(ねこねこソフト Scarlett)の特典に起用されるなど、流動性の高い秋葉原を生き抜くことを目指した。しかしそのアソビットシティが絶滅してしまったために、おてんちゃんもろとも闇に葬られてしまったものとされている。
発想が早すぎた。
このおでん缶は静岡おでんであり、上記のおてんちゃんとの共通点は汁なし・駒越食品製造の二つだけ。なお入手は本社通販か一部のお土産店に限られる。
神話体系で生み出された汁なし製法が活かされ、静岡土産として渡しやすく、汁の後処理に悩まない製品となった。副作用で質量とカロリーも減っている。
☆缶を開けたところ

缶詰の限られた容積に、具が所狭しと詰め込まれている。上から昆布、すじ、うずら卵、こんにゃく、もつ、ちくわ、カット黒はんぺんという順。
汁なしの看板通りほとんど汁気がないが、具には味がしっかり染みこんでいる。あの黒い汁がないことの物足りなさはあるかもしれない。
☆参考資料
・航空戦艦緋向 資料室「おてんちゃん」
http://www.t1500.com/jiten/oten.html
まてよ……ここはzumix……ツナ缶のことだけを延々と書くブログ……