11月
22日,
2024年
《 雅羅・/・〝不明の葉〟❖ ’24-327 ❖ 》
今年も泉の森で魅せてくれた“杜鵑草”。
この野草の特徴としては、紫色の斑紋がある。
斑紋には横縞模様から大小の斑点まで様々。
ユリ科ー カロコルツス亜科ーホトトギス属。
ホトトギス属植物は19種あり日本には12種分布している。
この内の10種は日本だけに生育する日本固有種。
分布の地図からすると日本はホトトギス属分化の中心地。
1,白色(基本色)で、上向きに咲く花を着け、
茎に斜上する毛の出るホトトギス節にホトトギスとタイワンホトトギス。
2,白又は黄色(基本色)の花を上向きに咲かせ、
茎に斜め下向きの毛の出るヤマホトトギス節に、
ヤマホトトギス、ヤマジノホトトギス、セトウチホトトギス及びタマガワホトトギス。
以上の中で泉の森で見られるのは、ホトトギスとタイワンホトトギス、
ヤマホトトギスの3種と確認している(野生種・園芸種を問わず)。
こうした杜鵑草の中には、自然交雑したと見れるものも居る。
観察しているものからすると楽しいかぎりだ。
泉の森植物を知り尽くしている観察者がおられる。
保護・保全をされている中での貴重な情報を頂いた。
「以前、森の中に白い単色の杜鵑草が立っていた由。
詳細観察しようと再観察に行くと盗掘されてしまっていた。
今年、その周辺で新茎・葉を見つけた事を教えてくださった。」
生育地を案内して頂き観ると、唸ってしまった。
かわいい互生の葉、茎等を見ると、ヤマホトトギス!!
一般的に云われている白い、白系単色花弁の杜鵑草なのか??
よく紹介されているシロバナホトトギスは、園芸種か。
野生自生種の杜鵑草は、シロバナヤマジノホトトギスと云う由。
眼前の若い茎(葉も)の姿は、ヤマホトトギスそのものだった。
来年へに向けて生育を観察を続けたい。楽しみだ。
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