《雅羅・/・襍録〝日陰の小花〟❖ ’24-191 ❖》

ハグロソウ(葉黒草) キツネノマゴ科(Acanthaceae)
学名:Peristrophe japonica (Thunb.) Bremek.

《  泉の森に見える花〝ハグロソウ〟7月草花Ⅵ  ❖ ’24/07/05 ❖ 》
日本では関東より西(南)にしか自生しない、高尾山が北限か。
又、2枚花弁植物は、日本には数種類しかない。
姿似の草に キツネノマゴ  を紹介されるが、明らかに形が違うと思う。
神奈川県植物誌によれば自生地は、県の北西部に点在するのみである。
大和市泉の森の自生は、驚きで慎重なる検証、観察が望まれる。
神奈川植物誌を読み参考にさせてもらう(植物誌1415~1417頁)。
ハグロソウ属 Peristrophe Nees
 多年草.茎には 4~5 稜がある.
葉は全縁.花序は頂生または腋生し,
大きな葉状の大小 2 枚ときに 3 枚の苞がある.
萼に接してごく小さい,長さ 1~2mm の小苞が 2 枚ある.
萼は膜質で 5 深裂する.花筒は細く,先は 2 裂して唇形.
子房の基部に環状の花盤がある.
アジア,アフリカの熱帯~温帯に広く分布し,約 40 種がある.
日本には 1 種だけ分布し,県内にも自生する.
ハグロソウ;
茎は高さ 20~50cm,直立し,しばしば分枝し,短毛が散生する.
葉は薄く,黒みを帯びた緑色なのでハグロソウの名がある.
葉の下面脈上には短毛があり,上面は無毛かまばらに短毛がある.
針状の結晶体はキツネノマゴほど はっきりしないものが多い.
苞は縁と下面脈上に短毛がある.
花は淡紅紫色で,苞の間にあり,つぼみは数個(2~8 個)つくが,
同時には咲かず,1 個ずつ咲くことが多い.花期は 7~10 月.
果実は 2 室に分かれ,熟すと裂けて,それぞれ 2 個の種子を飛ばす.
本州(関東地方以西),四国,九州に分布.林縁に生える.
県内では丹沢,箱根,小仏山地の山麓部と多摩丘陵などに分布するが少ない.

あるHPで鎌倉市山ノ内に自生らしきハグロソウが居ると紹介されている。
現地をたんぼうしてみたい。
自生環境の類似性等々、興味を覚える小さな花である。


神奈川植物誌に掲載されてる自生地分布図。
ここに北鎌倉(山ノ内)に古く自生されていた印がある。
最近の調査がないのか??
ある方のHPには、今も咲いているような記述がある。


「令和陸年(皇紀2684年)7月9日、記」
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