《 未見の植物、’24・・其の二、パラミツ !!》
パラミツ(ハラミツ、)は、英語のジャックフルーツの方が知られているか。
果樹として栽培している国も多い。原産はインドからバングラデシュ辺り。
和名は漢語由来の波羅蜜であるが、パラミツの木を長実パンの木とも呼ぶ。
常緑の高木で、葉は成木では長楕円形だが、幼木では大きな切れ込みがある。
雌雄同株で、雄花のみをつける雄花序は枝の先につき、
雌花のみをつける雌花序は、幹に直接つく(幹生花)。
幹や太い枝に連なってぶら下がる果実は長さ70cm、幅40cm、重さ50kgにも達する。
世界最大の果実で形は、歪んだ球形や楕円形が多いが、ときに円柱形となるのもある。
果実の表面には数mmのいぼ状の突起があり、熟すと全体が黄色になる。
強烈な甘い匂いを放つ。果実は、集合果で、花序形成する組織が合着して果実となる。
繊維状にほぐれる淡黄色から黄色の果肉や仮種皮を食用にする。
種子は2cm程のやや長円形。熟した果肉や仮種皮は甘く、生で食用にされる。
樹脂分を含み、みずみずしさには乏しいが、弾力や粘りのある食感がある。
未熟な果実は野菜として、タイ料理、ベトナム料理等で煮物、炒め物などに使われる。
種子は焼くか茹でて食用にされる。熟す前の果肉は、デザートではなく総菜として使われる。
その他、シロップ煮缶詰、チップス、乾燥果実として使われている。葉と根は薬用になる。
パラミツの木材は建材、家具、仏像、印鑑の他、ガムランなどの楽器にも使われている。
更には、仏僧の法衣などの黄色の染料おしても使われている。
自生地で本物を見たい。迫力は、すごいだろう!!
「令和陸年(皇紀2684年)1月12日、記」