ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)
フサザキズイセン(房咲き水仙)
学名:Narcissus tazetta L. var. tazetta.
シロバナスイセン(ペーパーホワイト)
学名: Narcissus papyraceus =Narcissu tazettae subsp. papyraceus
《 里山に見る白い花“冬を感じさせる華” だが!!》
フサザキズイセン(房咲き水仙)≧≦ シロバナスイセン(ペーパーホワイト)
日本に帰化したニホンズイセンと呼ばれスイセンの原種にあたる。
交配親の特徴を持つ品種、香り良い水仙で地植え栽培される寒咲き種。
一般的にスイセンといえば、このフサザキスイセンを指す水仙の代表種。
暖地の海岸近くに野生化している。
イギリス王立園芸協会の分類ではタゼッタ水仙と称している。
学名の tazetta は「小さいコーヒー茶碗」を意味する。
フサザキスイセンは、茎先に白い花を房状に付け、
副花冠は小さな杯状でここも白い。
根際から生える葉は平らな線形で、時計回りにねじれる。
樹々が、紅葉・黄葉し始める事に、咲き始める可愛い花であるが。
※ フサザキスイセン Narcissus tazetta subsp. tazetta;
西アジア、東ヨーロッパ、北アフリカ原産。
球根は卵形、直径4~6㎝、幅 3~5㎝、外皮は淡褐色~暗褐色。
葉は4個つき、長さ25~35㎝、幅8~15(20)㎜、粉白色を帯びる。
花序は散形花序、花が5~15個つき、長さ25~35㎝。
苞は淡褐色、長さ4~6㎝、紙質。花は強い芳香がある。
花被は幅2~4㎝。花被の筒部は長さ1.5~2㎝。基部は次第に細くなる。
花被片の分かれた部分は平開又は反り返り、
白色~クリーム色、線状卵形~倒披針形、長さ1~2㎝、幅0.5~1㎝、先は鋭形。
副花冠は黄色、杯形、深さ3~5㎜、幅5~10㎜、先は円鋸歯又はしわくちゃになる。
雄しべ6個、3個は短く、花被の筒部の中にあり、
長い3個と花柱は副花冠の口の中に突き出る。
花柄は不等長、長さ8㎝以下。種子ができる。2n=22(x=11)。
シロバナスイセン(ペーパーホワイト)
Narcissus papyraceus =Narcissu tazettae subsp. papyraceus;
ヨーロッパ南部等原産、アメリカなどで野生化している。
球根は卵形、長さ4~6㎝、幅3~5㎝、外皮は暗褐色。
葉 は4個付き、扁平、骨があり、長さ20~35(45)㎝、幅6~15(20)㎜、粉白を帯びる。
花序は散形花序、花を 5~15(20個つけ、長さ25~35㎝。
苞(spathe)は淡褐色、長さ4~6㎝、紙質。
花は強い芳香があり、花被は幅3~5㎝、花被の筒部は長さ1.5~2㎝、
基部で次第に細くなる。
花被片の分かれた部分は平開又は反り返り、白色、狭卵形~倒披針形、
長さ1~2.5㎝、幅0.8~1㎝、先は鋭形。
副花冠は白色、杯形、深さ2~4㎜、幅5~8㎝、先は円鋸歯~しわくちゃになる。
雄しべ6個、3個は短く、花被の筒部の中にあり、
長い3個と花柱は副花冠の口の中に突き出る。
花柄は不等長、長さ6㎝以下。2n=22。
多くの初期の文献ではフサザキスイセンと同種としていたため、
混同されていることがある。※
正月・元日にぽつんとさいてる水仙、少し離れた所で魅せてくれた。
この花が、フサザキスイセンか、又は、シロバナスイセン(ペーパーホワイト)か、
正直、識別できなかった。今年の課題ができた。
「令和陸年(皇紀2684年)1月5日、記」