《襍草・/・古往今来171》荒地盗人萩

アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩) マメ科(Fabaceae)
学名:Desmodium paniculatum

花の名前がなんとも不可思議! 咲いた花は可憐だ。
似ているヌスビトハギやフジカンゾウの種はサヤに2個あるが、
アレチヌスビトハギは3~6個と数が多い。
日本固有のヌスビトハギやフジカンゾウと違い、北アメリカ原産の帰化植物。
道ばたや造成地などの荒れ地に生育するとあるが、里山の林縁でみた。

草丈50cm~1m位、茎は、ほとんどの場合斜上する。
初秋、茎の先に長さ20~30cmほどの房状(総状花序)の花序に、
長さ1cm位の小さな淡紅紫色の花を、花茎に並べるように多くつける。
葉は三出複葉(3枚の小葉からなる葉)、小葉は、細長く長さ5~8cm、
幅2~4cmほどで葉先は三角形状。時に、葉先は丸味を帯びることもある。
果実は袋果で、果実の袋が3~5個であるのが特徴。
果実は緑色から秋に入るころには褐色に熟す。
果実には毛が密生していて衣服などにくっつく「ひっつき虫」。

解説書にはかような記載があるが、なかなかどうして可憐に咲いていた。

■似たのものとの区別・見分け方
草姿や花序が仲間(同属)のヌスビトハギやフジカンゾウに似ています。
○ヌスビトハギでは、個々の花は長さ5mmほどととても小さいのに対して、
フジカンゾウやアレチヌスビトハギでは花も果実も倍近く大きい。
また、ヌスビトハギやアレチヌスビトハギの葉は小葉3枚からなる葉、
であるのに対して、フジカンゾウでは葉が奇数羽状複葉であることで容易に区別できる。
なお、ヌスビトハギは、植物学的にはマルバヌスビトハギの亜種または変種とされ、
ヌスビトハギでは頂小葉が基部の方で幅が広いのに対して、
マルバヌスビトハギでは葉先の方で幅が広いことで区別する。

9月19日誌「大和市泉の森」

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