キレンゲショウマ(黄蓮華升麻) アジサイ科(Hydrangeaceae)
学名:Kirengeshoma palmata Yatabe
花が、下向きに咲く、お辞儀をしているようで蕊の状態を見るに憚る。
キレンゲショウマは、キンポウゲ科のレンゲショウマとは別の種属。
アジサイ科キレンゲショウマ属である。
葉の脇に疎らな円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、
全体をみると円錐形になる)を出し筒状の黄色い花を斜め下向きに数輪つける。
花弁は5枚で肉厚、平開せず、雄蕊15本、雌蕊花柱は3本。
葉に特徴があり、大形の円心形で手のひら状の切れ込みがあり、向い合って(対生)いる。
茎の下部の葉には柄があり、上部の葉には柄がない。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)。
環境省のレッドリスト(2007)では、絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
属名の Kirengeshoma は日本語の「黄蓮華升麻(キレンゲショウマ)」からきている。
種小名の palmata は「手のひら状の」という意味。開花時期 7~9月中旬。
分布:紀伊半島、四国山地、九州山地など、ごく限られた地域。
ブナ林の中や湿った石灰岩地に見える希少な花。
この花は学名で分かるように日本の植物学史上で記念すべき花でもある。
1890年、東京帝国大学教授、谷田部良吉がこの属を日本人として初めて発表したものである。
1種だけで1属をなしている特殊な植物。レンゲショウマも同様だ。
我々関東人は、植物園でしか見れない。最も園芸店にはあるが。。。!?!
四国・徳島・剣山の野種群落は、有名だがまだ訪れたことがない。
ワオ!と言っているユーザー
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