「データを用いて教育を経済学的に分析する」
12月
12日
5年ほど前に購入していて、未読だった「学力」をデータから分析した興味深い本を読んでみました。
タイトル「学力の経済学:中室牧子著」です。
本の表紙には、面白い言葉が並んでいます。
・ゲームは子供に悪影響?
・教育にはいつ投資すべき?
・ご褒美で釣るのっていけない?
これらの、「思い込み」に科学的根拠が決着をつけてくれます。
幾つかご紹介すると
「期末試験の1週間前と、論文の締切直前になると、学生の親戚の訃報が相次ぐ」
「テレビやゲームをやめさせても学習時間は増えない」
などがデータに基づいて説明されています。
また興味深いのは
「非認知能力」が、学歴や年収、雇用に長期的に大きな影響を与える点です。
なかでも、「しつけを受けた人は年収が高い」という例も統計的に紹介されています。
以上、私たち大人が思い込んでいる「教育方針」には、実は思い込みが多いことがわかって面白いと思います。