製品やサービスを完成させてから売り出すのではもう遅い
新しい事業を始めるときに、それが初めてでも熟練した人でも、サービスを発表するまでに準備を一生懸命に進めている話をよく聞きます。そうです、「資料が完成してから」「製品が完成してから」という話をしている皆さんに私の考えをお伝えしたくてこのニュースレターを書いています。
新しい事業、サービス、製品開発をするためのビジネスコンセプトは入念に作る必要があると思います。ただし、コンセプトに関しては、市場調査等は不要です。今の時点で考えられる最善のものを考えてまとめてください。他の人の意見を聞いたり、市場調査をしたりすると無駄な情報が頭に入ってしまい、自由な想像ができなくなってしまいます。あくまでもコンセプト段階では、自分が何を作りたいのか、何がお客様に喜ばれるのかを自分なりに考えて書き出すようにしてください。
そして、その次の段階でそのコンセプトを実際のビジネスモデルに書き換えるために何をしなければならないのかを書き出すことが必要です。何をすればコンセプトがモデルになるのかを考えて、1つずつ進めてください。この時点でも周りの意見を聞く必要はありません。自分の考える本当に必要なものは何なのかを実行に移すために何をしなければならないのかを明確にしてください。
ここまでできたら次は、多くの人はこのモデルに従って準備を始めると思います。ホームページを作ったり、ビジネス用の資料を準備したり、リサーチをしたりする作業があるでしょう。これは多くの人がやることですが、これらの資料が揃うまで製品を売り出さない、発売しない、発表しないと思います。単純に考えると販売するものがないので売り出さないのは当たり前のようですが、それははっきり言って間違いです。
まずホームページを作りましょう。自分がしたいことは何なのかをホームページ上で発表し、そこで実際にどのような反応があるかを見ることが大切ではないでしょうか。商品ができてからこれを始めたのではもう遅いです。しかも商品ができてからでは、お客様からの反応が悪くても今ある商品を無駄にして作り直すか修正する必要が出てきます。そうではなく、自分のモデルを多くの人に見てもらって、どのように反応されるのかを把握することが大切です。
もし一部の機能だけでも動いているのであれば、無料でその機能を使っていただき、お客様からのフィードバックをいただき、その反応に合わせて商品の開発を続けていくことが正しいかと思います。完成してから販売するという考えは意味がありません。これを証明する方法があります。皆さんはクラウドファンディングをご存知かと思います。これはアイデアを発表してそこにお金を集めるということです。お金が集まらなければ作らなければいい。これこそ新しいビジネスを立ち上げるときにしなければいけないことを明確にしてくれています。商品が完成するまで売り出さない、という考え方を持つ必要はありません。
私の会社でも、一部の機能が使えるサービスの提供を無料で開始することが多いです。そして売れれば、または反応が良ければ製品開発を継続しますし、場合によっては開発を止める場合もあります。できるだけ早く製品を多くの方に見てもらい、そこから必要に応じて方向性を修正することが大事だと考えています。やってみてダメだったらやめれば良い、というのは、製品が完成してしまってからではなかなかできません。このような私の考えを皆さんはどう思われますか?ぜひご意見をお聞かせください。
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内倉憲一(うちくらけんいち)
PSPINC の提供するインターネット関連サービスで
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ありましたら私までご連絡ください。