クラウドコンピューティング(3)
7月
30日
そのためにはインターネット上にサーバーを置く場所が必要になる。これをデータセンターという。当たり前の話だが、日本とアメリカのデータセンタービジネスに大きな違いがある。日本の場合は、サーバーを置く場所としてデータセンターが存在するのにたいして、米国ではサーバーをインターネットに繋げる場所という存在である。要するに日本ではインターネット回線の提供はデータセンターのビジネではないのだ。
例えば、日本では電話会社(キャリヤー)のデータセンターがデータセンタービジネスの最高峰にある。しかしキャリヤーのデータセンターではそのキャリヤー以外の回線は使えない。それではもしそのキャリヤーに問題があったときにどうしようもない。だから米国ではキャリヤーインデペンデントなデータセンターが望まれるのだ。
米国のデータセンター内にはキャリヤールームというのがあって、そこには何社ものキャリヤーが回線を持ち込んでいる。ユーザーはそこから必要な回線を引き込むことになるのだ。
PSP の本社にあるデータセンターですら2つのキャリヤーから回線をひいている。