<歴史から日本の未来が見える>
7月
26日
著 者~ 宇治 敏彦 (うじ としひこ)さん・・
東京新聞、中日新聞の政治部次長、経済部長、論説主幹を経て東京新聞代表。現在、相談役。
<まえがき>から吸い込まれた・・
人間がもつ最大の <武器>は、それは <言葉>であろう。
他人を感動させることも、激怒させることもできる。
<言葉>は道具であるだけでなく、生き物だといえる。
受けても、その言葉がきっかけで結婚に発展したり、怨念から殺人に走ったりする。
なかでも、政治家~企業経営者といった他人を引っ張っていく立場に、ある人々
あるいは未来のある子どもたちを教育する教師の<言葉>は、一般市民以上に
その責任が重いといえる。
今年は敗戦から70年になります。
小生は昭和25年小学校4年生の頃から<政治>に興味を持ち始め・・
多摩地区出身の<女性代議士松谷天天光さん>・・白亜の恋
酔いどれ大蔵大臣<泉山三六>・・
大人たちに混じって・・煽てられ・・得意げになっていた
この書籍では・・
敗戦直後の東久邇宮首相から現在の安倍首相まで、戦後<日本丸の舵取り>をした内閣総理大臣は33人を分かりやすく説明しています。
<一内閣一仕事>という言葉があるように、
麻生元首相のお爺さん・・吉田茂は<戦後復興>
鳩山由紀夫元首相のお爺さん・・鳩山一郎は<日ソ復交>
安倍首相のお爺さん・・岸信介は<安保改定>
池田勇人は<所得倍増>
岸首相の弟~佐藤栄作は<沖縄返還>
田中真紀子さんの父親・・田中角栄は<日中正常化>
現在も存在感のある 中曽根康弘は<国鉄民営化>などで実績を上げました。
その後の首相は<小泉純一郎>を除き、いずれも短命で特に印象に残る実績もありません。
返り咲いた <安倍信三>は実績作りに躍起になって<安保改定等>で、滅茶苦茶な行動で <日本丸沈没>の危機になっています。
読み終わって・・鋭い切り口~語り口>に、久し振りに感動しました。
図書館に返却するだけでは<記憶が途絶えるので>購入することにしました・・
<新評論>発行~¥2800円(税別)