12月
17日,
2021年
木村勝男著「放牧経営」を読み進めながら(Day13)「なぜ理念の浸透が重要なのか」
少し間隔が空きましたが引き続き、木村勝男氏の著書
「放牧経営」
を読み進めて行きながら、私がキーポイントと思う部分を抜粋して、綴って参ります。
この本のテーマを一言で表現すると
「いかに経営社員を育てるか?」
経営社員?
はい!
- 木村氏が考える「経営社員」とは?
- そのような社員を育てる仕組みとは?
これらを読み解きながら進めて行きます。
第3章「『経営社員』の育つ会社」
章立て
1.なぜ経営社員を育てられないのか?(完了)
2.経営者の通信簿(完了)
3.B/S経営とは?(完了)
4.経営理念 x B/S経営(完了)
5.経営理念の浸透(本日)
6.小さい会社こそ「経営社員」は育つ
「経営理念の浸透」
章立て
1.なぜ理念の浸透が重要なのか?
2.理想と理念の違い
3.理念とビジョンを共有する仕組み作り
1.なぜ理念の浸透が重要なのか?
(1)自律的な人材が育ち、現場で外部環境に適応するようになると、様々な試みが現場レベルでなされるようになる。
その時、全社の方向性が明確でないと現場レベルの試みがバラバラになり、結果として会社としての組織が混乱し、生産性が下がってしまう可能性が出てくる。
(2)「経営社員」は高い自律性を持ちながら、全社的な方向性をしっかりと保ち、全体最適に基づく意思決定を行う。これを支えているのが「理念の浸透」である。
2.理想と理念の違い
(1)そもそもだが、
「あなたは自社の理念にどれだけ共感しますか?」
「あなたは自社の理念をどれだけ本気で体現していますか?」
(2)理念だけで経営が出来るのか、という疑問を持つこともある。しかし、掲げた「理念」を本気で信じて、それに向かって歩み続けることで、ようやく「理想」が理念に進化する。
(3)コンサルタントに作ってもらった理念は捨てて、社員と一緒になって会社の価値観や進むべき方向性をじっくり考えなおすべきである。
3.理念とビジョンを共有する仕組み作り
(1)「経営理念」は、その会社の価値観であり、社会に対して果たすべき役割である。一方「ビジョン」は、経営理念を守り通したら、自社がどのようになるのかという姿を描き出したものである。
(2)経営理念を社内で共有する方法
①理念を何度も何度も語る:それも経営者が、ではなく社員自身の口で語るようにする。朝礼などを活用して、社員に話をしてもらう機会を作る。
②理念に沿った行動を取る:社員が自分の行動を理念に沿っているかという基準で捉えるようにする。そのためには、社員は自分の行動をお互い説明できる組織にすることが必要である。
(3)ビジョンを社内で共有する方法
①全社員でビジョンを作る:社長でも新入社員でも対等に議論が出来る組織風土を作り、会社のビジョンを全員参加で作る。
②会社のビジョンに社員個人のビジョンを乗せられるようにする。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
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