10月
18日,
2021年
「いちばん優しい事業承継の本」を読み進めながら(Day13、Final)「事業承継の肝はソフトな経営資源」
昨日に引き続き
「いちばん優しい事業承継の本」
を読み進めて行きます。そして今日はこのシリーズの最終回。テーマは
「事業承継の肝はソフトな経営資源」
章立て
1.ソフトな経営資源を捉える意義
2.人脈の引継ぎが鍵
3.代表交代をセレモニーに仕立てる
1.ソフトな経営資源を捉える意義
(1)「見えざる経営資源」「簿外に資産」とも称されるソフトな経営資源だが、これを見つめ直すことは即ち、自社の存在意義を理解すること。
(2)「当社はいかにして社会から存在を許されているか」「何のために経営をしているのか」を再度問うことにつながる。
(3)「売上・利益」はあくまで結果であって、そもそも社会に存在が認められ、価値を提供しているから利益が出ている。
(4)一方、社内という観点では、「ソフトな経営資源」は将に、これまでの先代社長たちが苦労して創り出した、積み上げてきたもの。その歴史を振り返り、現在に至るまでの道のりを理解することも重要である。
2.人脈の引継ぎが鍵
(1)ソフトな経営資源には様々なものがあるが、実務的な事業承継の視点では「人脈」の引継ぎが鍵。
(2)自社の世代交代もさることながら、顧客企業や取引企業も同様に世代交代は進むもの。現社長同士の関係は既知だったとしても、その次の世代同士が同様の関係をが構築できるかは分からない。
(3)従って、なるべく早いタイミングで顔繫ぎなど人脈の構築は着手したい。人間関係の構築は時間のかかるものだと心得る。
3.代表交代をセレモニーに仕立てる
(1)会社代表のアナウンス、外部への情報提供のタイミングは、ぜひ「セレモニー」化したい。顧客企業や取引会社など関係する方達を招いて、「感謝の会」「引退式」と称して大掛かりに実施したい。
(2)これは現社長、並びに新社長の双方に意義がある。新社長にとってはお披露目と同時に本人のコミットメントの場。
(3)一方、現社長にとっては、事業承継が完遂したことの報告と共に、現社長の自分自身の切り替えの意味がある。もう会社経営は後継者に委譲したのだ。そし自分は次の人生を歩むのだ。この二つを自分自身へコミットする場でもある。
このシリーズでは「事業承継」について綴ってきました。いかがでしたでしょうか?
これは私の個人的な意見ではありますが、事業承継を成功させるためには、次の3つがキーワードだと感じました
「準備」
「対話」
「早めに着手」
それでは、このシリーズは今日で終わりです。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
ログイン
まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
新規ユーザー登録へ