7月
24日,
2021年
「親業」とは?(再考)
先日、6月25日のこの場で「親業」のことに少し触れました。
例えば、その定義は「親業訓練協会」の定義をお借りすると
「親と子の心の架け橋を作るコミュニケーション」
アメリカの臨床心理学者トマス・ゴードンが、発達心理学や臨床心理学などの行動科学に基づいて考案した、とのことです。
一方、親業をコミュニケーションの分野に限定せず、もう少し幅広く捉えることも可能だと思います。
私の個人的な感覚としては、「親業」には次のような観点・切り口があると良いかな、と感じます。
1.人間としてあり方
2.親の果たす役割
3.子供という存在の理解
4.子供との接し方(コミュニケーションも含む)
そして家族内、特に親と子供とのコンフリクトに遭遇するたびに「親って何だろう?」とか「親業とは?」という疑問が頭の中をグルグルします。
「子供とって親とは?」
「親にとって子供とは?」
今日はいくつか、気が付いた点を列挙するに留めます。
何故なら「親という役割」を担ってきてから30年くらいになりますが、私自身未だに、どうあるべきか?が分からないでいるからです。
因みに、表現として適切かどうかは横に置いて、「子供と言う役割(?)」を担ってから、58年になります。
そこで、自分が両親の「子供」であるという立場で見えること、そして逆に、自分が自分の子供の「親」であるという立場で見えること。この双方の視点から考えてみます。
(1)親としての視点
- 親は子供がいるから「親」になる
- 親は家庭内では絶大なパワーを持っている
- 親は子供を自立させる責任がある
- 親は親という役割を持ちつつも、基本的に一人の人間である
- 親は通常は子供より先に人生を終えるものである
- 親は自分の子供が一番可愛いし、何かの期待を持っている
- 親は子育てに関わる喜びと労苦を子供と分かち合いたい
- 親は子供から「産んでくれて、育ててくれてありがとう」と言われたい?
(2)子供としての視点
- 子供は親を選べない
- 子供はいずれは巣立って、親になっていくだろうものである
- 子供は自分の親を冷静に公平に判断・評価出来ない(他の家庭の親と比較できない)
- 子供は親に可愛がられたいと思っている
- 子供は成長するにつれて、自我の芽生え、親に対して健全?な批判を持つもの
- 子供にとって親は一つの参考・リファレンスである
- 子供は産んでくれた親に対して、感謝の気持ちを持つ?
頭の中にグルグル回る考えや疑問を、取り敢えず吐き出してみました。しかし、残念ながら全くすっきりはしていません。
一点、今気が付いたのは、
「子供として親から育てられた過程や経験が、今度は自分が親となった時に、何らかの影響、作用があるのではないか?」
ではまた明日!
by 「働くあなたを元気にする」コーチ