7月
9日,
2021年
「心理的安全性」に関する素朴な疑問(第15回)
引き続き、ハーバード・ビジネススクールのエドモンドソン教授の著書、「恐れのない組織」を読み進めて行きます。
そろそろ終盤。今日は「心理的安全性」の重要性は理解できるけど.....
「素朴な疑問」がある!
そんな我々に教授は、回答の章を設けてくれています。そこで、いくつかここで引用してみます。
素朴な疑問
Q1.心理的安全性が過度になることは無いのか?
Q2.職場が心理的に安全になると、時間がかかり過ぎてしまうのではないか?
Q3.心理的に安全になることは賛成だが、職場の上司でない自分に何が出来るのか?
Q4.職場で率直な意見を言ったら、周りの皆に嫌われてしまった!
Q5.上司が相変わらずで変わる気も無い場合、部下たちはどうしたら良いか?
エドモンドソン教授からの回答を簡単に纏めてみると、こんな感じです。
A1.おしゃべりや無駄話が増えるなどで、規律は少し欠けるようになるかも知れない。しかし「過剰に」なることはない。心理的安全性とは「対人関係の不安を減らすこと。」対人関係の不安は職場で何の役にも立たない。
A2.心理的安全性は時間の浪費ではなく、むしろ節約に繋がる。それは率直に意見を言い合える環境に助けられ、重要な論点に直接的に焦点を当てて議論できるからである。
A3.上司やリーダーでなくとも出来ることはある。例えば、周りの人の意見に心からの好奇心を持って、熱心に耳を傾ける。共有ゴールに向かうための良い質問をする。仕事や目的を「リ・フレーミング」する。
A4.(これが起こる確率は低いと思われるが)もし起きたとしたら、周りの人にとってあなたの意見が必要であるのと同様、あなたにとっても他の人の意見や反応が必要だと気付くチャンス、即ち学習の機会と捉える。
A5.他人を変えることは簡単ではない。あなた自身ができること即ち、「好奇心」と「思いやり」と「真摯な熱意」、この3つを心に留めよう。我々はつい組織の上位の人の言動に目が行きがちだが、同列や後輩たちなど多くのチームメンバーがいるはずだ。私たち一人ひとりが、ちょっとしたことによって「職場の雰囲気」を創り出しているのだ。
いかがでしょうか?具体的なイメージや行動が見えたかと思います。
ではまた明日!
by 「働くあなたを元気にする」コーチ