復刻版 リードを削らないで鳴るようにする方法
2月
18日
最近はリードの品質が良い物が出てきました。
私はアルトサックスでは、石森オリジナルリードの4番を使っていますが、ケーンの良い物を使っているので、安心して使えます。
以前は一番堅い3半まででしたが4番を切望していたところ、最近販売されたので早速サンプルをもらって使ったところ、抜群の鳴りと耐久性なので先日まとめて買ってきました。
アルトは堅いリードを使い、テナーは柔らかいリードを使いますが、テナーは探している最中です。
石森リードやリコージャズセレクトもケーンの良い物を使っています。
では、あまり話したくないリードを鳴るようにする方法です。
これは2004年10月14日のブログを見直したものです。
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さて、今日はリードを削らないで鳴るようにする方法をお話しいたします。
この方法もいろいろありまして、爪でリードの表面を磨くというより、少しつぶす方法や、リード根本の断面をテーブルにこすりつけたり、ロウを付けてライターであぶりケーンの繊維を塞ぐ方法など、いろいろ工夫して使えないリードを生き返らせる先人の知恵?があります。 音が出づらいときに、爪でリード表面を磨く方法は良くやっていましたが、やりすぎると寿命が短くなったり、バリバリの音になってしまったこともあります。
これからお話しする方法は、あるプロの方から飲みながら聞き出した秘密のやり方です。 このブログで話すと秘密ではなくなりますが・・・
● 用意するもの
・シルクの布 (私はシルクでできたスワブを使っていますので、これを使っています。)
・サンドペーパー
これだけです。
● リードを磨く
リードを平らなところに置きます。
シルクの布を使って、ケーンの皮がない部分を、リードの先端に向かって一方通行に軽い力で磨きます。 (図を参照してください)
10回ほど磨いたら確認して、表面がツルツルになったら終了です。
くれぐれもリードに対して往復させるようには磨かないでください。 前回もお話ししたように、逆にやるとリードの繊維が毛羽立ってしまいます。
これは、鳴らないリードに共通している繊維が太くて、リードを濡らしてリードの反先端側から息を吹き込むと泡が出て息が通ってしまうようなリードには特に有効です。
この磨きを行なうとワンランク上のリードに変わりますし、寿命も長くなります。
これだけでも十分使えるリードの本数が増えますが、次の方法も合わせてやってみてください。
● リードの元の裏側(反先端側のマウスピースに付く側)の角を斜めに削ります。
リードを削らない方法と言いましたが、ここだけは削ってみてください。
リードの表を上にして、リード先端を割らないように気をつけて持ちます。 サンドペーパーにリード反先端側の角を45°の角度で当てて角を削り落とします。
左右に4,5回もやれば角が取れると思います。 1mmも削らないくらいでしょうか。 あまり削りすぎないように気をつけてください。 (図参照)
● 試し吹き
磨いて角を落とした状態で吹いてみます。
まだ鳴らないようなら、先ほどお話ししたリードを濡らして、反先端側から息を吹き込んでみましょう。
泡が出て息が通ってしまうようなら、もう一度リードを乾かしてから、表面をシルクの布で磨いてみます。
それでもダメな場合は、裏側を細かなサンドペーパーや水ペーパーで、裏面全体を磨くようにしてみてください。
それでもダメな場合は、本番で上手くいかなかった時のためにとっておきましょう。
使い方は簡単です。 リード先端を下にしてリードを握り、声を出しながら机にたたきつけます。 スッキリしますね。 使えないリードの最後の使い方です。 よい子は真似しないように・・・ それとリードは燃えるゴミの方に入れてくださいね。
最後は冗談で終わってしまいましたが、今日ご紹介した方法でかなり使えるリードが多くなりました。 とても気に入っているリードの再生方法です。
皆様もいろいろな方法を行なっていると思いますが、他によい方法があればご連絡ください。 このブログでも紹介させていただきます。
リード選びには金管楽器をやっている人には分からない苦労がありますが、サックスやクラリネットなど、リード奏者は楽器をやめるまでついてまわるものですね。
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