復刻版 ルー・タバキンさんのクリニック その3
10月
4日
今回はサックス奏者の悩みの種、リードについてですが、良い解決策はなさそうです。
これは2004年9月13日のブログを見直したものです。
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● ルー・タバキンさんのクリニック 今日は、リードについてです
これがタバキンさんのリードの管理方法です。
まず、リードを1箱買ったら、水に全て漬けて、1日経ったら全部吹きます。
指でこすったり、また水に漬けたり、乾かしたりしますが、上手くいくときと行かないときもあります。
いろいろな所に行くので、湿度が変わったりするため、密閉できる袋に入れて持ち運んでいます。
いままでいろいろやってみたが、うまくいかない。
ニューヨークで買ったバンドレンのガラス板を使って、サンドペーパーでリードを削ったり、すりガラス面でリードの裏側を綺麗に磨いたりしています。
サックス奏者は、誰でもリードに苦労していますね。
リードの豆知識です。
リードというのは、ケーンという、イネ科の植物アルンド・ドナックス(Arundo donax L)あるいは「ヨシタケ」の一種で、繊維質の多年生植物なんですね。
リコーもバンドレンもフランスで収穫したケーンを使用しています。 収穫するのは、12月末から2月半ばにかけての、最も寒い冬の季節に行われます。
リードになるまでには、3年間育成したケーンを収穫し、2年間かけて、乾燥、日干し、ならしの3段階で進められます。 なんと完成まで5年間もかかるんです。 日干しは普通5月あるいは6月の夏の季節に始めて、支柱の先を根っこから地上2ー2.5mのところで切り落とし、鞘は取り除き、ポールを洗って、ポールをひとつずつ長い水平の乾燥ラックのいずれかの側に交互に寝かせ、毎日1/4ずつ回して均等に日干しができるようしているんですね。 大変な作業です。
先日、リードは高すぎる、とリコーの方にお話ししましたが、このような手のかかる作業を行っているので、高いのも分かるような気がします。 原価もけっこう高くて、利益も薄いらしいですよ。 でも、リードメーカー全体で年間100億円くらい売れているそうですから凄いですね。
ルー・タバキンさんのクリニック今日はリード のお話でした。 リードの豆知識もありましたね。
ルー・タバキンさんのクリニック のお話その3 でした。
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