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おたすけおじさんの ビブラート のお話 その1

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おたすけおじさんの ビブラート...

2004.10.20 今日は、ビブラート その1 のお話をいたします。


 


おたすけおじさんの ビブラート のお話 その1


 


こんにちは サックス奏者の皆様


昨日は、質問の中にあった、弱いタンギング、強いタンギング、使い分け方法 について私なりのお話しをいたしました。 音の止め方の重要性もお話ししましたね。 本当に音の出だしは気をつけるけど、音の止め方がいい加減で、アンサンブルがめちゃめちゃになっているバンドも多いです。 同じ1泊でもどこまで音をのばして止めるかは、セクションのリードの人に合わせますが、バンド全体で同じフレーズのときは、話し合って決めましょう。


さて、今日はビブラートのお話をします。 ビブラートのかけ方は、たくさんありすぎて書ききれないくらいです。 一人で吹くソロの場合や、アンサンブルでビブラートをつける場合、曲想によってもビブラートは違うし、いろいろなビブラートができると、とても表現力が豊かになります。


アンサンブルでつける場合は、全員で同じビブラートをかけるようにするととても奇麗ですね。 皆さんが知っている有名な曲では、グレンミラーオーケストラの『ムーンライトセレナーデ』や『真珠の首飾り』があげられます。 クラリネットリードでテナーサックスがオクターブユニゾン、残りのアルトサックス2本とテナーサックスがその間のハーモニーをうめています。 他にもダンス音楽 といっても六本木のクラブでやっているものではなくて、社交ダンス系のものです。 スイング時代のビックバンドは、とても奇麗なビブラートを聞かせてくれます。 ホテルなどでは、カクテルミュージックというレセプションの前のドリンクを楽しんでいるときなどに、ビックバンドで会話を邪魔しないBGM的に流す音楽のことを言いますが、このカクテルミュージックはビブラート命で、とても繊細なビブラートを要求されます。 このような音楽は、ビブラートが下手なリードアルトサックスには仕事が来ないです。 小さな音で奇麗なビブラートを全員でつけて歌い上げます。 クラッシックの方のビブラートはとても洗礼されたビブラートをかける人が多いですね。 勉強になります。


では、ビブラートのお話にいきましょう。


 


● ビブラートって何?


ビブラートとは、音程を上下に揺らすことです。


この揺らす音程の幅や、揺らす間隔・スピードをいろいろと変えて、音にニュアンスを与えます。


ビブラートを付けることによって柔らかい音に感じたり、ムーディにかけたり、泣いているような感情を表したり、たくさん種類がありすぎて書ききれませんが、これは演奏表現力を上げるために必須項目です。 ジョンコルトレーンというジャズテナーの神様がいます。 よくノンビブラートで吹いていると言われていますが、とんでもないです。 たくさんのビブラートの種類を曲の中で使い分けて吹いています。 ノンビブラートでまっすぐに吹けないといけませんが、それができるようになったらビブラートの練習をしっかりとしましょう。


 


● ビブラートの付け方は?


ビブラートを付ける方法として4つあげてみます。


1.下あごを上下に動かしてビブラートを付ける方法


この方法は、ビブラートのコントロールがしやすくて、振幅のの小さなものから大きなビブラートまでかけることができます。


練習方法は、出しやすい音でロングトーンを行い、ゆっくりと下あごを上下させます。


始めはゆっくりしたテンポで8分音符ビブラートをかけてみて、慣れてきたらテンポを上げていきます。 次に3連符のビブラートでテンポを上げていきます。 次は16分音符で行ないます。


必ずテンポにのって練習してください。 曲の中でもテンポにあったビブラートを付けることによって、リズムがはっきりしてきます。 ダンス音楽では、3連符が基本だと教わりましたが、曲に合うビブラートを探してみてくださいね。


アンサンブルでは、基本的にユニゾンでのビブラートは行ないませんが、ユニゾンでもビブラートを付ける場合もあります。 ハーモニーは、ビブラートを付けることが多いです。 いずれにしても、メロディーラインを吹いている人が付けたら、同じ振幅で付けましょう。 そのためにいろいろなビブラートの振幅やスピードを練習する必要があります。


2.下あごを前後に動かしてビブラートを付ける方法


下あごを上下ではなく前後に動かす方法ですが、この方法はあまり大きな振幅のビブラートができませんが、1.と同じ練習をしてみてください。


コントロールができればどちらでも良いのですが、繊細なビブラートはこちらの方がやりやすいかもしれませんね。


 


 


今日のお話は、ここまでです。



次回は ビブラートの付け方 その2 として、残りの2つの方法をお話ししたいと思います。


 


 


◆ 音の高さ表記は、C=ド、D=レ、E=ミ、F=ファ、G=ソ、A=ラ、B=シ でお話ししています。


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ご注意 : ここでお話しすることは、私のジャズサックス人生での経験上のことですので、全てが正しいとは限りません。 いろいろなやり方・奏法・考え方がありますので、参考程度に読んでください。 とは言っても、経験上で間違ったことを書くつもりはありませんのでご安心を皆様からのご意見も取り入れて、私も勉強していきたいと思いますので、温かく見守っていただければ幸いです。 * サックスを習っている方は、講師・先生の教えを優先してくださいね。 (このブログの内容にも著作権があります。 内容をコピー・転載するときは、 woodwind@tobikiri.net  ← ここをクリックしてメールでご連絡してください。)


 



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