聴いて問ふ者たち⑥ 〜“ありたい姿”を描こう〜
「これから自分は何をしたいんだろう?」
「こんなことに挑戦してみたいけど、大丈夫かな?勇気が出ない…」
こんなモヤモヤが自分の中に生じた時、皆さんならどうしますか?
1人で考えますか?
1人で考えるのもいいかもしれません。しかし、1人の視点だとやはり視野は狭くなりがち。モヤモヤ、不安はなかなか解消されず、もし解消されたとしても、それまでにはかなりの時間を要するかもしれません。
友人に相談しますか?
視点は2人分になり、1人の時よりたしかに視野は拡がります。 しかし、以前にも記しましたが、いくら友人が一生懸命アドバイスしてくれたとしても、それは自分にとっては「的外れ」な場合も多く、余計モヤモヤ、イライラするかもしれません。また、相談以前に、「〇〇に挑戦したい」なんて言って笑われないか、「そんなの無理だよ」と一蹴されないかと思うと、なかなか相談のハードルも高そうです。
1人で考えるのも、友人に相談するのも難しい。
そんな時、コーチングが効果的に機能する場合があります。
「これから自分は何をしたいんだろう?」
あなたが“これからの目標”を見つけようとする時(目標設定)、コーチはニュートラル(中立的)なマインドと目線であなたをサポートします。1人の時より早く目標設定できるでしょうし、もちろんあなたの目標を笑ったり、一蹴したりなどしません。
この目標設定時におけるキーワードが、“ありたい姿”です。
将来、どんな自分になっていたいか。コーチはあなたに、「○年後、どうなっていたいですか?」などと質問します。さらに、「他にはどうですか?」と他の答えを求めることで、あなたの中にある選択肢やイメージを広げます(水平質問)。そして、複数の選択肢の中からあなたが選んだ1つのテーマについて掘り下げていきます。「どこで活動していますか?」「そこで何をしていますか?」などと投げかけます(垂直質問)。
そうして、あなたの思考が活発化し、“ありたい姿”をより明確にイメージできるよう対話を重ねます。イメージが明確になると、目標達成へのモチベーションも高まります。
ところで、「アンパンマン」の歌に、次のような一節があります。
なにをして よろこぶ
わからないまま おわる
そんなのはいやだ!
(「アンパンマンのマーチ」より/
作詞:やなせたかし)
これは、まさに“ありたい姿”を問うています。
少し話のトーンが重くなりますが、死ぬ時に後悔することの1つに、「自分のやりたいことをやらなかった」というのがあるそうです。時間がなかった等の言い訳、あきらめ、人目、恥ずかしい、周囲の反対・評価。理由は色々あったことでしょう。
“わからないまま おわる”ことなく、最後に「オレの(私の)人生、よかった」と言えるよう、あなたの“ありたい姿”を描いてみませんか?
★☆さわログ☆★
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